2011/06/02

細かすぎてよくわからない原付カスタム5

絶対に手を出さないと決めていたはずの給排気系だったのに…
高校時代見た目だけで選んだチャンバーでもうこりごりしたはず
なのに…
ついにこの日がやってきました、今日は昼からバイク屋での半日
合宿と決めていたので、メンテ業務のついでにバラパンと
缶コーヒー(ボトル缶)を買っていざ出陣。食事中だったいつもの
二人と同席させてもらい、本日の作戦の打ち合わせを軽く済ます。

私はバイクに関しては全くの素人でございますが、お世話になる
以上は同等に会話が出来るぐらいの知識を身に付けるのが
最低限のマナーだと思っておりますので、2ストロークエンジンの
マフラー(チャンバー)について予習をしてきました、それによれば
今回取り付け予定のフィッシュテール形状というのは不向きどころか
バイク業界の人たちに対して無礼極まりないほど相性の悪いもの
だという事が判明。ですがもう買っちまったものはしょうがない、
もう後戻りはできないので、深々と「よろしくおねがいします」と敬礼。

まずはちょっと長すぎるパイプ部分をグラインダーでカットし、
ノーマルマフラーを外したあとに、先日ぶった切っておいたノーマルの
エキゾーストパイプとステーを固定、そしてでましたフィッシュテール
サイレンサー!理想の角度で手に持った状態で、まずは仮止め
溶接をバチバチッと行い、その後一旦取り外して間に隙間が
できないように入念に溶接してもらいました。まだ溶接部分から
煙が出ているアツアツのマフラーをガッチリ固定すればついに
その全貌が明らかになりました。言葉でどのように表現してよいか
わかりませんが…エグイ。
明らかに感じるドン引き空気の中、いよいよエンジンをかけるときが
やってきました、念のため「エンジンかけます」と許可を得てセルを押す。

今までなら「トゥ、トゥトゥトゥトゥ…」という原付スクーターならではの
おとなしいサウンドだったのですが…
「ゴヴォ~ン!ゴォヴァヴァヴァヴァヴァヴァ!」と、これが50ccの奏でる
サウンドなのかと思うないなや、メカニックのおっちゃんと兄さん、
そして俺の3人顔を見合わせて「やっちまったなこりゃ」の表情。
どことなく懐かしさを感じる爆音、流れる音楽は「横浜銀蝿」これはもう
カバンに鉄板を仕込んで学校行くしかねぇなこりゃ、と俺はあきらめ
かけましたが、さすがバイク屋版「なんとかする店」代表のこの店は
ちがう!おっちゃんが煤にまみれた大量のスチールウールを持ってきて
「ありったけこれを詰め込みなさい」の指示、水槽の掃除には絶対に
使ってはいけないこのスチールウールこそ、過去無数のチョッパー
を車検にパスさせた渾身の消音剤なのである。

人間なら確実に吐いてるだろうほどの大量のタワシを詰め込み、
願いをこめて再度エンジンをかけるとなんと!80年代の懐かしの
サウンドから現代のヤンチャ高校生レベルにまで若返ったでは
ないか!しかし、それでも35歳の乗るスクーターにはまだウルサイ
ので、今後消音の勉強を宿題にすることにしました。

やはりマフラーは見た目にも走りにも、そして音にも影響力が
大きすぎます、危険です、30過ぎたら手を出す世界ではありません。
というわけで、急遽ハーレーウィークは延期させていただき、
しばらくの間は消音パーツの製作に営業時間を使わせて
いただきます、ご了承ください。ペコリ