2011/07/24

北の邦衛から 2011夏

バイク屋にアクセルワイヤーを届に行きました、すると俺のミントにチャリ用のカマキリハンドルとムリヤリ取り付けをお願いした変なグリップが装着されているではないか!ヘッドライト予定のハーレー用フォグランプも装着間近の状態。ハンドルポストは溶接ながらもハンドルを握った時に絶妙なポジションになる角度にベントされている!すげぇ、無い物から形にする技術ってすげぇ!
そしてメカの兄さんから発せられた言葉は「ここまでくると意外にしっくりきますねぇ」そう、部分的に変なパーツを付けていた頃は単なる変態バイクだったのが、カスタムが進むにつれてちゃんとサマになってくるのだ(苦笑していたので本意かは不明であるが)、おそるべし俺の創造力!
そしてそのメカのプロ技術に触発された俺は、ついにアレを決意した。

やぁるな~ら今しぃ~かねぇ~♪
別に温泉を掘り当てるわけではありません、ラジオで高校野球新潟大会を流しながら、120の前に立ち、俺の中で「世界のT.K」こと田中邦衛の歌が流れ始めたのです。
まずは外で1ヶ月ほどじっくり漬け込んでおいた流木をついに取り出します、さまざまバクテリアにより表面が分解されて文字では書き表せないような浮遊物が漂っている水槽から取り出すと、朝の情報番組で女子アナが強引につくっている満面の笑顔になりそうな激臭が発せられました。文字では書き表せないという事ですが、複雑という意味ではなく美しいアクアリウム界のブログに載せられるような言葉でないという意味です。流木という素材ではありますが、所詮は有機物。いつかは微生物の力により土に返ってゆくものなのです、だから腐るのは当然なわけで、とくに表面の皮質はしっかり処理しておかないと水槽環境を崩壊させる事になり得ますから、拾い物流木は手間がかかります。
失神に耐えながら柔らかくなった木の皮をベロベロっと剥がします、そうすると磨けば茶室の化粧柱になりそうなぐらいのすばらしい木肌があらわになりました、表面のヌルヌルを丁寧に洗い落とせば初期の処置は完了。最後に漬け込んだ水を駐車場にドバーっと流すと異臭が一気に広がります。ヤバイ、このままでは「熱帯魚屋の店長がウ○コ漏らした」というウワサが流れてしまう!慌てて洗浄しましたが水道メーターのマスの中に相当量流れ込んでしまいましたが、見なかった事にしましょう。
そしていよいよ解体作業、水槽の水を半分ほどに減らしてカージナルとエビを網で捕まえます、苦戦すると思ったのですが、これが意外にすなおに網に入ってくれた(弱っていた訳ではありません) ので1時間ほどで完了。その頃にはラジオは相撲中継に代わり、石やソイルをガンガン排出していきます。泥水をすべて出したところで2年半ぶりに水槽がカラになりました、やっぱりガラスの箱は非常に艶かしい、このままの方が一番美しいと思うですが、そいういうわけにもいきませんのでさきほどのウ○コ流木を配置します。
切る時にギックリ腰になるくらいのデカさですから、向きとか角度とかそんなもん考える余地はありません、置いたら配置は完了。そして今回の底床は砂です!悩んだ結果にブライトサンドに決定、展示水槽で廃盤商品を使うなんて商売上アホ極まりないですが(同じのください→ありません…という事になるから)、今回はそういうのを一切気にしないと決めておりましたので容赦なく使います。水を入れたら今日はここまで。するとどうでしょう!?海で拾った流木に白いブライトサンドが相まって整形前の松田聖子の歌が聞こえてきそうな南国ビーチそのままの世界になりました。これが本当に森になるのか、それは全ての作業が終わった時に素材同士が突然共鳴しあって繋がる事になるでしょう。そう、愛車ミントのように。

※今後の楽しみのためにも今の様子をぜひ見に来てください。