2011/07/14

ただいま。

朝7時前の始発各停電車で2時間かけて富山駅、さらに地方鉄道を3駅ほど、そこから10分あるけばクラシックワーゲン最高峰のショップがひっそりと佇む。
キレイに洗車された愛車に3週間ぶりのご対面、見た目はほとんど変わってないけど1時間かけて今回ほどこしたメンテナンスや修理の説明をしてくれた。ブレーキマスター交換、アクスルシャフトのブーツ交換、クラッチの折れたスプリングの交換、各所のグリスアップ、プラグ交換にポイントの研磨、そしてフロントガラス交換。フロントガラス以外は壊れたというよりも経年劣化、40年以上乗り継がれてきた車だけに、そのタイミングがちょうど俺の時に回ってきたというだけの事で、料金明細を見て驚いたのは請求金額の7割が自賠責やこれらの作業で、フロントガラス交換は国産軽自動車並と思えるような金額で行ってくれていた事、そして在庫がないという話だったフロントガラスには秘蔵していた純正品を(リプロ品と同じ価格で)提供してくれていた事。
丁寧に説明してくれた事で「高い出費」という意識は微塵もなくなり、納得というか感謝の気持ちに変わる。3週間ぶりに聞いたエンジン音は2割ほど静かで軽い感じがする、走り出しての滑らかさ、もう車検っていうよりは2年に1度の徹底整備なんだな。

そして帰路は納車後初の高速道走行、すげぇ不安だったけどこれが以外にも安定していて全く問題なし、本来なら60マイルはいけるらしいけど、のんびり45マイルで走ってきました。
エンジンの存在感を消された今の車とは違い、後ろで猛然と回る内燃機の感覚がリアルに伝わってくる、ペダルを踏んだ分だけガソリンを吸い込み、バルブとピストンで圧縮され、ポイントで操作された火花が気化したガソリンを爆発させ、クランクを回す。そんな感じ?
きっと車好きな人はその辺がツボなんだろう、俺にはまだわかわないけど。暑さは時間を調整して夕方に走ってきたので死ぬほどではないけどそれでも暑かった、友人と電池式のノイズだらけのAMラジオでナイター中継を聞きながら大声で会話していた(エンジン音がうるさいから仕方ないけどそれも楽しい)。

さぁ、明日からいつもの生活が始まる。2年後は今日以上の旅になる、それまでに俺はもっと強くなる。