2011/07/25

右に倣えの日本で個性を主張するのは罪

この前「夏に魚なんか飼わないほうが良い」な~んて書いたからか、今日は静かな一日でした。すぐにやらなきゃいけない事もなかった(あったかもしれないけど)ので、お客様用の椅子にドカっと座り文庫本をゆっくりと読んでおりました。パーコレーターを買ってあればさらにじっくりコーヒーを入れて飲みながら時間を過ごせたのにそこが残念。
仕事中は何かをやってなければいけないとか、落ち着かないなんて人もいると思いますが、自由な仕事をしておりますので俺はこれで良いと思うし、広く考えればこれも仕事の一部であったりもします(もちろん収入には負の影響がありますけど)。追われてこなす仕事で良い結果なんて出るのでしょうか?たまには後ろも見て進まないから脱線しちゃうんじゃないの?

最近は流れとか遠近法だの水槽の中の事の割にすごいウンチクが多なってきて、みんな頭を抱えて悩んでいる。楽しむためのアクアリウムなのに、そんな事をさせてしまって申し訳ないと思う。今回俺が作る120は構想だけは1年以上前から考えていて、遠くでも近くでもない1/1のそのままのスケールで創ってみたかった。哲学的なことは一切気にせず、真っ裸になって川に飛び込んで目を開けたら目の前に広がっていたような世界そのままを画きたかった。それが楽しく創れて、観る人に何かを感じてもらえるような水景ならまた道を一つ見つけることができるのだろう。

良い物を作るという前に、楽しめているかどうかが大切だと思う。
売らなきゃいけない責務を背負い、背中に銃を突きつけられながら作った電気バイクと、見る者誰もが笑いながら作られた変態スクーター。どっちで旅に出ようか?