2011/09/17

偏執狂

人生で2度目の卓上ボール盤探しを始めました、1度目の時の話を知らない人が多いと思いますので今日はその事を書きます。

バイクに関する作業をなるべく自分で行いたいという目標に対して、いつものバイク屋さんは工場の道具を好きに使ってよいというありがたいお許しをいただきました。オイル交換などの作業のときにレンチなどをお借りしていたのですが、あのロングフォークチョッパーが手元に来たときに「自分は死んでも他人は絶対に殺さない」外装に変える作業をやることになりました。それには鉄を切ったり穴開ける作業を避けて通るにはいかず、そこでの穴あけにお借りしたのが卓上ボール盤でした、今まで店でこの手の作業をするときには電動ドリルで行っていたのですが、どうしても手元がブレて正確な穴位置に開けることが出来ませんでした。ですがこのボール盤を使って感動!正確な位置に正確な大きさの穴をいとも簡単に開けてしまうこの機械が欲しいと思うようになりました。そこで何気なく見たネットオークション、様々な形式のボール盤が出品されていたのですが…そこで衝撃を受けた一台があったのです。
いまどきのボール盤は本体が薄手の合金などで作られていて、一体感のあるとてもスマートな形状をしているのに対し、それはあまりにも無骨で重々しい鋳鉄製のボディ、その無骨さに対して丸みを帯びたモーターとのギャップ、そのモーターと回転部をつなぐベルトは現行ではカバーに覆われ安全性が重視されているのに対し、むき出しのベルトがハーレーのオープンプライマリーを彷彿させるまさに男の道具。プラスチックの丸いスイッチボタンの手彫りの「ON OFF」表記がなんとも味わい深い。
それらは電動ボール盤の中でもかなり初期の部類に入るらしく、なかなかお目にかかれない。3ヵ月間血眼になって探し出しようやく5,000円の精工舎昭和40年代モデルをゲット、送料12,000円で名古屋から自宅へ運ばれてきた、運送業者のおっちゃんは1人では運べないという事だったのでオヤジと3人がかりでガレージに運び入れて、今はハーレー部屋に堂々と鎮座している。

ということで今回は店に1台必要なのですがその100kg近い精工舎はもう二度と移動できない気がするうえ、そんなでかい物を置いたらまた店が狭くなるので、今度はもう少し(送料も)コンパクトなのを探す予定です。

今まで何人かに上記の精工舎の話を熱く語りましたが、誰にもまったくその良さを理解してもらえませんでした。