2012/10/21

レーシングストライプ

老若男女いるわいるわでホントに全部学校関係者か!?ってくらい人間でごった返していた文化祭。子供の作品鑑賞はものの10分で終了し、解放される正午までの2時間50分何をすればよいのやら…せっかくなので他の子の力作を眺めてみればさすがは小学生、どれも素直に真剣に作られておりました。「川」が課題の学年で残念だったのは全員水を青く塗っていた事。どうして生まれて10年たらずしか経っていないのに「水は青」って刷り込まれているんでしょう?たとえばその刷り込みがなかったら川の絵の水は学年の子供全て違う色に塗られていると思います。

それと不自然に絵や名前の字が上手かったりする子もいましたが、それが驚異的な才能でなければ親が仕込んだ事だと思います。親が自分の子をどのように育てるかは自由ですが、私は子供には子供の時にしか書けない字や絵画があると思っています、長い人生の中でそんな絵を描ける時はほんの一瞬しかありません、それを親の身勝手な常識で塗りつぶしてしまうと最後に川の水は青くなります。

セブンスには自然美を追求したアクアリウムを目指しているお客様が多くいます、始めたばかりの頃は「センスが無くてお恥ずかしい」という言葉を多く聞きます、草にしろ海にしろ自然美を目指していればよほどの数寄者でなければ最終的には誰もが手付かずの自然の光景と同じ水槽になってしまうので到達点は1つしかありません。なのでそこまでの到達過程が大切なんだと思います、あなたにとっての今日のアクアリウムは現在のその一瞬でしか創ることができません。だから今創ることのできるアクアリウム、それで良いんです。

人生と水の色は同じ数だけ存在します。