2012/12/10

ぶっつけ本番で公道を走るのは危険なのでやめましょう

朝6時ベネッセ付録の目覚ましコラショの不快な声で目を覚ます。なぜなら今日は新兵器「ホイールローダー」の初出動だからだ、妻と子供を起こさぬようにベッドから抜け出し、薄暗い廊下で防寒具に着替え、 夜明け前の凍るような寒さの中を10分ほど歩いた所にある駐車場に向かう。

ひっそりと佇むローダーの運転席に乗り込み、手袋を外し、キーを差し込んでイグニッションをオン!

「カカカ、カ、カカ……」

…バッテリー逝った?

「乗らない乗り物」を所有する諸君なら誰でも経験している事だろう、なんとも弱々しいセルモーターのあの音を。それにしてもちょっと前にナンバー付けた時は回ったのになぁ、寒くなったせいだろうか?なんでもいいけどバッテリーってどこにあんのよ?薄暗い駐車場で車上荒らしのようにガサガサかまっているとシートの下にバッテリーを発見、どちらにしてもこのままでは単なる巨大な鉄クズゆえ、そのまま歩いて一旦帰宅し充電器を持って(ちゃんと持ってるんですよ)再び戻って取り付ける。ひと仕事終えた2時間後に祈りを込めてキーを回すとあっさりと1発始動!自力で乗り越えたトラブルってなんかウレシー!

そしていよいよ初出動、ハンドル、アクセル、ブレーキなんかは車と同じものの車体がクネッっと曲がる感じがなんとも気持ち悪い、そしてエンジン音の割りに猛烈に遅い!全開で歩行者とほぼ同じ、これで家や店まで乗っていくのはツライなぁ、後は乗り心地は突き上げるような振動が続くけど聞いていたほど悪くはない、きっとこれは普段から過酷な乗り物に乗っていたせいだろう、怪我の功名ってやつか?屋根があるだけむしろ快適なぐらい。

座席の後ろに傘とメンテ道具の入ったバケツを乗せて、ローダーで出勤する俺は何者なんだろうか?狭い道で渋滞を作りながら全速力で突き進むが、店がコレほどまでに遠く感じた事はなかった。 肝心の除雪作業、最初は全然うまくできなくて、雪をすくうどころかその上に乗り上げたりなんかして、もしかして役に立たないものを買ってしまったか?と思ったけど、駐車場の除雪が終わる頃にはそれなりにコツを掴んだらしく、バケットの角度とかアームとアクセルワークを同時に行うとか分かってくると結構ハマる。そしてやたらキレイに除雪したくなる、だがやりすぎるとブロック塀を破壊しかねないので攻め際はほどほどに。

去年は死ぬ思いをしましたからね、今年はこれでやりまっせ~。気になるのは維持費だがそれは来年考えよう。