2015/08/20

三角表示板を常備していますか?

残る夏休みで家族イベントは今週と来週の2回、今週は新潟市まで行って息子の自由工作課題の材料の調達をします。念のため出発前のタイヤ空気圧(エヴリィワゴン)だけチェックしておきました。

上越インターから高速道に乗り、時速80キロの安全運転で退屈な2時間の道中を過ごす予定だったのですが…米山辺りまで走ってきた所で車の下からパチパチッという音がしました、始めのうちは小石を巻き上げているのかと思っていたのですが、この感じ…数年前に志賀高原でレッカー騒動になった時と似ている!一応次のパーキングエリアでエンジルームを見てみようと思った矢先「バシッ!」っという音と共にオーバーヒートとバッテリーの警告表示が点いた
ファンベルト切れやがった!さすがに2度目ゆえ原因はすぐに分かったが、前回と違うのはそこが高速道路、しかもトンネルの中だという事だ!トンネル内に路肩は無い、そして非常駐車帯がどれだけ先にあるのかもわからない。
ここで俺が決断しなくてはならない選択肢は…
・エンジンを守るためにすぐに停車する 。
・エンジンが焼きつくのを覚悟で出口まで走る。
・事故が起きないギリギリのスピードで徐行する。

この三つだった。運の悪い事にゆるいカーブになっているトンネルで見通しが悪く「停車=追突事故」の可能性大、走り続けたとしてもエンジンが焼きついたと同時に車は急停車するだろう、ならば…とりあえずギリギリまで左側を走行し、ハザードランプを点滅させて時速50kmまで減速、10秒ほど走ったところで焦げる匂いがしてきて「あぁ、そろそろ限界か…」と思った所に非常駐車帯が!
滑り込むように避難し、すぐにエンジンを止めて心臓を落ち着かせる。さて、これからどうしたものか。
運の良い事にホットバイクの編集長が高速道路を走行中にエンジンが砕けた時の記事を読んだ事があった、だからその話と同じ事をすれば良い。駐車帯の端にある非常電話ボックスで現状を報告し、携帯電話でレッカーを頼んだ。それ以外にはどうする事もできない、編集長がガードレールの外でタバコを吸っていたように、俺は家族とトンネルの中で呆然と待つ事になる。
時速100kmを越えるスピードで走る車がわずか2m先を走り抜けてゆく、トンネルの中ゆえ独特な轟音と喉を突く排気ガスに耐えながら待つ事45分、レッカー車が到着した。

一生のうちにあの「電話ボックス」を使う事になろうとは、まさか「1km先故障車あり」の警告表示の張本人になろうとは。そして無事にレッカー車で高速道路を出た頃から感じ始めた「死ぬ可能性も十分にあった」という恐怖感。停まる場所やタイミングが悪かったら家族全員ケガするどころか、相手の賠償とか考えるほどにヤバイ事だったというのが分かってきた。
息子の宿題はお釈迦になったけども、無事に帰る事ができただけでも十分。タイヤのチェックしかしなかった自分にも不備があるけど、走行7万kmで2度の同じトラブル、修理すれば乗れるけど家族の命と運命には代えられない。決断しました、車を乗り換えます。