2016/10/29

ハムかぁ…

某渓谷で採取してきた特大親石を高さ90cmの水槽台に乗せた高さ60cmの水槽に入れる。それはつまり、その石を地上高150cmまで持ち上げてガラス面を越え、さらに60cm垂直降下させるという事。
石の推定重量は35kg、重さ自体は驚くほどではないものの問題なのは形状。全長70cmの石を立てた状態で持ち上げる事になる、つまり…

高さ90cmの水槽台の上に乗せた高さ60cmの水槽に高さ70cmの石を入れるという事は、投入時の石の先端部は地上高2m20cmにまで達する、想像するだけで恐ろしい光景だ。

さらに恐ろしいのは持ち上げた後に水槽底面まで降ろす時なのだが、腰を折り曲げた状態でキープしつつ、腕の力だけでゆっくりと底面に着地させなければならない。例えるなら重さ35kgの卒業証書をお辞儀した状態で校長先生から受け取るようなものだ。その状態でキープするには超人的な背筋と上腕二等筋力、さらに時速150kmの超高速フォークボールを投げるぐらいの握力が必要だ。

しかし、俺はこの時を待っていたのだ。今こそ日々の肉体鍛錬の成果が発揮されるのだ!誰もいないセブンス店内で脚立の上に立ち、石の「腰」部分を両脇から掴み、呼吸を整える。
「失敗=水槽破壊」チャンスは1回限り…「ヴラァッ!」持ち上げた石は水槽の上辺を越え、設置予定位置の真上に到達!あとは降ろすだけなのだが…ここからがキツイ!石を一切ガラス面に触れさせる事なくゆっくり降ろすだけの自信が無い、降ろし始めたら引き返せない…ダメだ怖えぇ!ギリギリのところで引き返し、一旦床に石を戻した。

今までの筋トレと全く関係ない部分の筋力だなぁ、卒業証書トレーニングなんかWiiフィットメニューに無いもんな。まいったなぁ、このままじゃ先に進めないぞ。

セブンス店長最大のピンチ!?

つづく