2017/05/23

スミオ

自宅の水道メーターの検針おばちゃんが、この家で水漏れが起きているかもしれないと。家の規模のわりに水道料金が高いのと、メーターがゆっくりだけど止まることなく動いているからだという。

心当たりはあった。いつも使っている洋式トイレの給水タップが古くて常にチョロチョロと水が出ていたのだ、普通なら流した後にガーっと流れて、水が溜まるとピタッと止まるものだが、流した後でも溜まっても常にチョロチョロと…どちらかというと水道料金よりも、ガーッと溜まってくれないので朝のラッシュ時に大きい方が流せないという危険な状態に陥る事がしばしばあった。

この便器、数週前に便座の警告ランプが点滅したのと同じであるが、そのまま使っているけども便座に関してはランプが激しく点滅している以外は絶好調で、俺が思うに10年経過して買い替えを促すためのトラップなんだろうという事にしてある(こういうセコい商法を味の素作戦と呼んでいる)。

ただし、タップに関しては(警告ランプなんぞ存在せず)目の前で実際に異常が起きているわけで、素直にあきらめてタップ交換をすることにした。

数日後タップ一式と、ついでに注文したゴム玉が届いたので作業開始。説明書を見る限りさほど難しい作業ではなさそうなので、まずは古いタップを取り外すのだが、劣化したゴム玉に触れるとまるで墨ツボに手を入れたように真っ黒になる!作業が終った今でも手の黒ずみが落ちないほど。それなのに溜まっている水が透明だったのが不思議である。

取り外しが終って油断したのか、こんな時に大の方をもよおし始めてきた。早く終らせないと便器の前でもらす事になるぞ。

築30年の我が家だけども、その時から使ってきたタップだけに30年前の物。今の仕様と比べても仕組みこそ変わらないものの、今のは樹脂パーツだけで作られていてコストダウンが伺える。今度は30年経つ前にダメになるだろうな。

無事にもらすことなく、そして水漏れもなく、交換作業は完了。さっそく実戦してみたが、流した後に勢い良くジャーっと補給され、1分もしないうちにピタリと止まる。これぞトイレ!いろんな意味でスッキリした。これで朝の忙しい時にトイレから悲鳴が聞こえる事もなくなるだろう。

おかげでトイレの仕組みがよく分かったけど、本当に良く出来てるわ。これ考えた人は天才だね、この人にミニ四駆作らせたら凄いマシンになると思うよ。