2017/09/22

初めての道

つづき

店の事務所でリスボンツアーの思い出話で盛り上がり、その勢いで仕事後に飲みに行く事になりました。

その前にホテルのチェックインを済まさないといけないのですが、雨に濡れたカブチョはすこぶる調子が悪く、道端で何度もエンストする始末。容赦なくカウルをぶった斬ったせいで水を吸ってるのかもしれない…しかもこの雨じゃ地図を広げる事もできず、とにかく山形駅を目指して走ると駅前に目的のボロホテルを発見。ずぶ濡れのままチェックインを済ませる。

今思えばそこから蔵王近くのキャンプ場に行ったら夜真っ只中だし、雨でグシャグシャの地面にテントを張るなんてキビシ過ぎだったわけで、ボロでもホテルを予約して大正解だったわな。そのまま駅前散策にでかけたけど、東側は飲屋街、西側はスーパーが1軒。暗いから分からないだけかもしれないけど、もうちょっと見所がほしかった。それでも老舗と思われるタミヤショップを発見、悪いクセで悩まず入店してしまったが、さらに悪いクセでパーツを買ってしまった。山形まで来て何やってんだろう…。

9時過ぎにオーナー様と合流、地元の山形料理を楽しめる居酒屋に行き、バルセロナの夜を彷彿させるぐらい盛り上がりました。ホテルに戻ったのは12時…おいおい!出発予定は7時だよ早く寝なきゃ。

6時に起床して、昨晩駅前のスーパーで買ったおにぎりで朝食。そのまま6時半にホテルを出発。初日の経験を踏まえて、道中何が起こるか分からないのでなるべく早く出発したわけ。

意外にも帰りは順調で、米沢まで一気に走り、そのまま福島に抜ける大峠という山道を走る。山脈越えなので過酷なのかと思ったけど、道路も広いし上り坂もキツくないのでバイクには最高の道でした。今度はハーレーで来たいね。

峠を下ればそこは喜多方、会津坂下を抜けて新潟の魚沼に抜ける2度目の山脈越え。コッチは手強いというか、全長150キロ以上の峠道はとにかく長い。さらに県境付近は標高からの寒さと雨で凍えながら走ってた。初日は海、2日目が山、このギャップを存分に味わう事になった。

こんな山奥なんて誰も住んでないと思っていたのに、特に福島側はちゃんとした集落が続いていたのに驚き。そこそこ大きな学校とか、パチンコ店まであったからね、新潟でこの条件だったら廃墟の家とか並んでるのに何が違うんだろうなぁ?

なんてツーリングを楽しんでるかのように書いてるけど、この時点でケツの痛みは限界超えてたし、手足は痺れてきてたし、とにかく早く家に着きたかったから飯も食わずに走り続けてた。

長かった峠道、でも新潟の県境を越えた時は嬉しかったなぁ。下った先は小千谷付近でここから先はもう知っている道なので迷う不安はナシ。残るは走るだけ、小千谷から柏崎に抜けて、いよいよ上越市に帰還。自宅に着いた時は現実とは思えなかったよ。

総走行距離716キロ。帰りは遠回りしないコースだったので300キロ程度だったみたい。それでも原付で2日間で走った距離にしちゃ頑張った方だと思うよ、でも「いい石出してるツアー」に載せるほどの内容じゃないんだな、だってほとんど走ってるだけだからね。

良い子はマネしてもいいけど、オッサンはマネしない方がいいですよ(体力的に)。でもね、次は札幌に行かなきゃいけないんだなぁ…。