2017/10/30

めずらしく真面目な話をするから雪が降るんだ

午前中に歯医者さんの水槽を掃除している時、来年の世界コンテストにチャレンジする人のためにも、どうすれば高順位を取れるか何気なく考えていたんです、ハードスケープは今年以上に敬遠されるだろうし、高彩度の有茎草を使った方が良いのかな?とか。

そんな時にBGMで「世界に一つだけの花」が流れてきて、俺はなんて危ない事を考えていたんだと、順位欲しさに個人の個性を犠牲にするようなアドバイスなんて絶対にすべきじゃないと。自分が最高だと思うものを作って、結果を残さなきゃ意味がないだろうと。

ミニ四駆でどこの誰かも分からないような人が考案したシステムを真似てレースで勝っても空しくなるだけでしょ?(土足厳禁仕様は窓にカーテンを付けなきゃダメだと指摘されました)

一人で納得していたらキッズコーナーにいた子供が木馬を縦にして(羊が顔で立っている状態)遊んでいて「やっぱり子供は天才だなぁ」と(頭の良さとは別として)。結局大人が「木馬はこういう向きで遊ばないとダメです」っていうから次第に自由な発想が失われていくんですよね。

だからコンテストも高順位の傾向を調べて作ったりすると最終的に似たようなものばかりになるし、審査する側も個人の個性をしっかり受け止めて評価しないと自由な発想がどんどん失われていってしまう。

俺としてはシリコンやグルーガンを使ってまで固定するアクアリウムは地球の自然素材を使って遊ばせてもらっている立場としてやるべきではないと考えていますが、高順位を狙うためにはやむを得ないという葛藤に悩まされています。仮に割り切って作ったとしても、それじゃ「レイアウトコンテスト」じゃなくて、単なる「優勝傾向予想コンテスト」みたいなもんだよな。

店に展示するのは自分のスタイルで、出品するのは個性を捨てたコンテスト仕様として作る?…なんだかモヤモヤするなぁ。

少なくともジェロニモスシリーズを作ってた時は楽しかったな。