2020/09/20

十八番を一つ歌うだけ

明日のブログはお休みにするかもしれません、投稿が無かったらそういう事だと思ってください。


オフィスに似つかわしくない最新型のエアコンが設置されました、打合せなどを行う部屋になるので、ウィルス対策って事になっています。

このエアコンは親の代からのお付き合いである、いわゆる「町の電気屋さん」にお願いしました。もう70歳を越える大ベテランの電気屋さんです。ウデが確かのはもちろんですが、相当面白い生き方をしてまして、趣味でワーゲンのエンジンを組んだり、OHVのスーパーカブを乗り回したり、旧車ばかりでなく仕事用の軽バンもお手の物。とにかく何でも自分でやってしまう人なんです。

どこかにも似たような人がいたような気がしますが、エアコンの取り付け中にそんな二人が同じ部屋にいるもんですから手が付けられない状況に。

そんな取り付け中の話ですが、とにかく応用が利く人なので、普通だとエアコンが付かないような場所でもパパッとステーを加工して対応してくれるし、床から天井までの高さを測って見た目の一番バランスが良い位置を計算、水平も時間をかけてじっくりと合わせてくれます。

エアコン1台に1日かけて作業するのは、薄利多売の今では時代遅れの手法かもしれません。それでも自分の納得できる仕事がしたいと、大手電気店からの仕事の依頼は全て断っているそうです。一番驚いたのは図面もない昭和住宅の平屋の間柱の位置を全て把握した上で壁の穴を開けていた事。長いお付き合いとはいえ、カッコ良すぎです。

目立たぬように、はしゃがぬように、似合わぬことは無理をせず。
人の心を見つめつづける、時代おくれの男になりたい。

私の目指す70代も河島英五で申し訳御座いません。