2011/03/13

水槽の輪番(計画)停電対策

現実味を帯びてきた輪番停電に対する対策のヒントに
なればと思います。

3時間程度であれば過密飼育ではないかぎり酸欠は
おきないと思います(60cm水槽でテトラサイズ30匹程度)、
ですが海水魚や生体数が多い水槽では酸欠の可能性が
ありますので、電池式のエアーポンプを用意しておくことを
お勧めします、釣具屋とかで売っています。
また、水槽内を暗くしておけば魚の呼吸量をある程度
押さえる事ができると思います。
レギュレーターを使用した炭酸ガスは添加は電気と関係なく
出る物がほとんどです、ろ過が止まっているのにガスが
出ているのは危険です、停電前にバルブを閉めておくか、
期間中は添加自体を中止するのも手段の一つです。

水温の低下がおきますので、発泡スチロールなどの断熱
効果のあるもので水槽を被っておきます。その都度お湯を
足すという方法は生体へのショックが大きいのであまり
おすすめしません。

ろ過バクテリアの保護については、停電中だけ濾過槽から
水を抜いて空気に触れさせておくのが一番効果的ですが、
数週間続くといわれている停電の度にその作業をするのは
困難かと思います。これについては被災者の為だと思い
ある程度は妥協が必要かもしれません。事前に出来る事は
セット時に入れるろ過バクテリア製品を購入しておいて、
不測の事態に備えておくのと、濾過槽の清掃を行っておき、
ヘドロなどを除去しておけば、濾過槽の酸欠までの時間を
少しでも遅く出来ると思います。

連日の水温の変化と濾過槽の停止で白点病等の病気の
発生率が高くなります、薬品の購入など事前の治療対策
をしておきましょう。

タイマーやデジタル設定のヒーターの誤差も出ると思います、
期間中だけは手動にしても良いかもしれません。

大切に維持してきた水槽環境にダメージを受けるのは悲しい
事だけど、家族や財産を失い、これから闇や泥棒、そして
死臭に怯えながら生きていかなければならない人たちに
比べれば、水槽の事を考える事ができるだけでも幸せな
事だと思う、だからこの停電を乗り越える事が俺達が
被災者にできるわずかな協力でもある。心の傷は消えないと
思うけど、日本の傷が全て治ったらまたみんなでアクアリウムを
やろう!