2013/04/02

セブンス有機化計画 17

今日から本番とは聞いていたが、朝に店に行くとデカいトラックが駐車場にドカンと停まっていて、ただならぬ雰囲気が伝わってくる。作業開始と共に二人のあんちゃんが屋根に上ってバール片手に外壁や屋根をバリバリと剥がし始めた。なんか痛そうだなぁ…なんて思っていると中の木材は長年の雨漏りで無残も腐り果てていた、痛そうどころかこのまま放置しておけばヒドイ事になっていただろう。

解体はお任せして私は午前のメンテ業務に。快調にミンチョを飛ばしていると突然エンジンがふけなくなってしまい慌てて裏道に逃げ込んだ。ありゃりゃ、ガス欠だな、近くにスタンドはなかったっけ?とりあえず道端にバイクを停めてタンクを除くとガソリンはそこそこ入っていた。ガス欠じゃねぇじゃん!?なら原因は何だ?なんて騒いでいてもメンテ業務の時間が迫り、自転車ほどのスピードでエンストを繰り返しながらなんとか到着して仕事を済ませ、そのままバイク屋に逃げ込んだ(近くで良かった)。「今度はどうした?(笑)」という歓迎モードで、事情を説明すると燃料系統に異常がありそうとの事、ガソリンはキャブレターまで流れていたので、キャブをばらして掃除をしてもらうとメインジェットの穴に何かが詰まってやがった。ここ数回の修理はすべて洗浄で直ってしまう展開で、それぐらいは自分でやらないといけないレベルなのだがいやはや情けない。時間も無かったのでお礼を言って店に出勤した。

昼に店に着くとすでに外壁は取り去られ、骨組みの状態になっていた。意味不明な鉄骨が混ざるセブンスの構造ゆえに、解体も手こずるかと思いきや何やら強力な武器で鉄骨ごとぶった切っているではないか!おぉっ、ファンタスティック!それがあれば俺の趣味の作業もはかどること間違いなし、チャリにバイクに車まで、これからは何でもぶった切ることができそうだ。
それにしても店主が作る作品がB級なら、建物の内部構造もB級、いくら建築を急いでいたとはいえこれでは開業資金の無駄遣いだったとしか思えない、開業の時は忙しくともちゃんと細かいところまで自分で考えないといけませんよ(読んでますよね?実習生殿)。

いやそれにしても作業の手際の良いことよ。あっという間に半分終わったところで今日の分は終了、職人ってすごいわ。