2017/10/02

ご用命あればセブンス丸ごと土地付きで販売いたします

営業中に「アクアリウムショップを開業するにはどうしたらいいか?」という質問がありました、最近そういう相談が増えてきているので嬉しく思います。ちょうど良いので私独学の内容(正確性に欠ける可能性があります)ですが、熱帯魚屋の開業方法をこの機会に伝授いたします。

今のところ熱帯魚屋に資格やライセンスは必要ありません。ただし、近年になって爬虫類は申請が必要になりましたので、いずれは熱帯魚屋も必要になるかもしれません。結局その原因は店が見境なく売飛ばしたり、飼えなくなって捨てたりというモラルの問題です、アクアリウムが法律でガチガチに縛られないように、これからもマナーを守って楽しんでください。

個人営業なら登記や資本金も必要ナシ。「自分、今日から熱帯魚屋です」と宣言したその時から、めでたく私と同業者という事になります。

ここから先はADA特約店になる事を前提に話を進めます。

店舗が必要なので、自宅の改修か、不動産取得、テナントの賃貸契約をすることになります。特にテナントの場合はペット業種不可の場合もありますので注意です。それと水回りですね、水を床にこぼせない物件は非常に作業効率が悪くなります、実際に苦戦しているショップさんも多いはず。それと欲を言えば断熱効果の高い物件が理想。

そうなると、おのずと家賃が高くなります。初期資金を借りて返済するのも同様。よほどのスーパールーキーでない限り、いきなり熱帯魚屋の稼ぎだけで家賃の支払いや借金返済を続けるのは困難でしょう。

そこで、テナントの場合は自治体が補助してくれるような物件を探したり、自己物件なら改装費用を徹底的に抑えて月々の負担を減らします。熱帯魚屋は中身が勝負です、店の見た目がどうであれディスプレイ水槽が完璧ならそれでいいのです。その逆を想像してみてください、悲惨でしょ?

営業は最低週4日ですので、残りの3日間を副業(バイト)に励み最低限の生活費を工面します。ここで余計なプライドを捨てられるかで最初の3年を乗り越えられるかが決まると思います。

バイトが週3日から2日になり、そしてゼロになった時、初めてプロフェッショナルとしてのスタートラインに立ったという事になります。そうなったら店構えや内装も自分好みに仕上げてどんどん個性を高めていきましょう。


セブンスで研修をした2人にはシツコイほど言いましたが、熱帯魚屋が向き合うのは水槽ではなくて、その向こう側にいる人なんだと。アクアリウムは自分を満足させるための道具ではなく、誰かの役に立つための手段でしかないのだと…それが趣味と仕事との境界線。

なんて偉そうなコト言ってますが、私だってまだまだ付け出しの青二才。初心を忘れずにこれからも年中無休で働かせていただきます。