2013/07/28

プラローラーが溶けるほど恋したい

どうやって設置したか想像もできない石でできた120cmぐらいの四角い池、その中に石灯籠が置かれていて、灯篭を滝のように使ったビオトープを作ってほしい。と、1ヶ月前に頼まれたのをやってきました。正直かなりの節約予算、さらに電源コード製作からという追い討ちもあり、超高確率でご納得いただいていない出来栄えだったと思います。それというのも予算面以外にこの1ヶ月間ほとんど仕事に集中する事ができず、本格的にこの作業の準備に入ったのも昨日だったという「布団に入ってから宿題の事を思い出した」レベルの決定的な敗因がありました。この現場には月に1度ペースで通いますので、今後は無償の手直しを続けてフォローしていきます。

作業中無数の蚊に襲われて腕中ブツブツになりましたが、帰りがけに60の海水システムの納品オファーをいただけたので努力が報われた気がします。先週アクアリウム以外の世界でB級の神的作品を見せ付けられて私の精神はこっぱ微塵に破壊されてしまいまいた、今まで私の追い求めてきたB級の美学とは一体なんだったのだろう?と。そのB級には一切の驕りが感じられず、ただ自身の道をひたすらに追い求めて創り上げられたであろう侘びの局地と言っても過言ではない出来栄えでありました。それ以来完全にスランプに落ちた私は何かを想像するという事ができなくなってしまい、何日か前も数行の文章を書くのに数時間も要するような日々(今日ももうすぐ2時間だ)が続いているわけです。

恐るべしプラスチック製品の世界、今まで腐らない物に侘びが存在するわけないと思い込んでいた自分は相当な未熟者。一から出直します。