2016/04/01

第二章始まります

まだ気持ちの整理できていない部分もあるのですが、黙っている方がよっぽど悪いと思うので書きます。今もちょっと感情的になってしまっていて冷静に状況を分析できていない所もあります、後日訂正する事もあるかもしれませんがご理解をお願いします。

市役所の水族館整備担当の方が来て、結論から言うと小規模な水槽でさえも設置できないという事でした。理由としては「すみだ」の二番煎じであることと、上越の自然や文化とは関係がないからという理由です。ただし、整備課側は市民からの要望が強い以上は設置すべきという考えなんだそうですが、現場側(設計側)が完全に否定しているんだそうです。まさにマリンピア日本海と同じ事が起こりました。
「すみだ」の二番煎じという理由を聞かされた時点で本当の理由が他にあることがわかります、なぜならその他の展示が決まっているタコやクラゲ、深海生物なんかは二番煎じどころか日本中の水族館で展示されているわけで、むしろ「二番」なら十分に先進的なわけですから当たり障りのない理由を言ってきたんでしょう。よっぽど日本海コンセプトにとって迷惑なんだと思います(もしくは私の人間性に問題があるのか?)。

先日の家族旅行を宮城にしたのにはいくつかの理由があるのですが、そのひとつは仙台の「うみの杜水族館」を見るためです。昨年オープンしたこの水族館は上越と同じ管理会社が経営しているのと(設計会社と管理会社は別です)、三陸の海の生態や文化をメインのコンセプトにしているので、内容は違えど手法は上越と同じなので何か掴めるんじゃないかと思ったからです。
建物の雰囲気も上越のイメージ図とよく似ており、入館するとまず1階が三陸ゾーンでした。ホヤとかオコゼのような代表的な生き物や、三陸の海を再現した大型水槽、干潟を模したコーナーもありました。正直言って華もない感じでしたがきっとこれらが日本海の生物になるって事なんでしょう、そして上越でも予定されている川魚コーナーは9割以上の人が完全スルー、水槽を見ることさえもしません。仙台は2階に世界各地の生物を展示するお馴染みのゾーンがありますが、上越にはそれがありません。なので日本海と上越の川、イルカとペンギン、そしてアザラシで終わりです。想像するだけでも怖くなります。

では仮に上越にも南米ゾーンがあったとして、それがどんな水槽になるのか?ワクワクしながら2階の南米ゾーンに行きましたが、そこで俺は驚愕の光景を目の当たりにしたのです。推定幅3000×奥900×高900の素晴らしいサイズの水槽でした、そこに数個の石と流木が転がり、ネオンテトラが大量に放り込まれている…だけ。あまりにショックが大きすぎます、だって仙台なら夢が叶ってたんですよ、その3メートル水槽を「俺がタダで南米再現水槽を作りますから」って言えばいいだけなのに…。
底が緑に見えるのはコケた砂利です
そのまま5分ぐらい水槽の前にいましたが、観客の3割がスルー、平均滞在時間15秒、最長1分(写真撮影)あまりにももったいない。すみだの天野水槽はスルー客ほぼ無し、平均滞在3分、最長15分、そう思うとすみだ水槽の凄さが改めて分かります。
ついでに、上越には予定されていませんが(無いんですよ)、定番の熱帯海水魚水槽もありました。サンゴが少量配置されていましたが整列に置いてあるだけの配置に再び気分が重くなります。

全てが嫌になりました。でもこれで諦めてもいいのかな?とも思います。現時点で決まっている事は、オープンの時点で水草水槽の展示はありません、ですが今後設置される可能性はゼロではありません。だから今後何かできる事とすれば可能性を繋ぎなら水草水槽の魅力を広げていく事です。
その点に関しては上越市側も協力してくれるそうです、これからの議論の課題はそこにあります。例えば…

・上越の個性を出せる水槽内容にできないか?(地元にいる生物や素材を使う)
・水族館のアピールになるような施設に水槽を設置できないか?

それ以外に水族館設置の可能性を高められるような意見が集まれば何かを動かせるようになるかもしれませんが、もう俺1人では太刀打ちできない状況になっています。そこで今意見を述べ合えるSNSサイトを準備しています、地元以外からも多くの意見を聞きたいし、小さな力でも集まれば大きなパワーになることは署名活動で証明された、なぜなら署名がなければ今の状況にもたどり着けてなかっただろうし。最高の二番煎じ水槽の前で一緒に笑えるようにぜひご協力よろしくお願いします。