2011/08/29

売り物は良いけど、教え子はダメです。

当店には不釣合いなビシッとした服装のお二人がご来店いただいたと思ったら情報誌の「ジャックランド」の編集者様でした。お話を伺えば近郊のお店などのウェブサイトを詳しく紹介するコーナーがあるらしく、そこに(タダで)掲載させてほしい、という事でした。自分で言うのもなんですが、相当クセの強いサイトですので、似たようなお誘いは過去に何度かいただいておりました、私とお付き合いの長い皆様であればその時どのような返答をしたかこの場で書く必要はないかと思います。そして編集者様には過去に私がメーカー様とどのような事が起こっていたのか知っておいてほしかったです。
ですが、上越狭しといえども無数にある商店の中からウチに目をつけていただけるのは光栄でございます、読めば上越の今が伝わるジャックランド!今月は焼きそば特集、充実の内容で350円はタダ同然!まさに情報誌の室伏広治!今後ともよろしくお願いいたします(決してヤラセではございません)。

昨日見事に暗礁に乗り上げた万天石組はできればそのまま何事もなかったように放置しておきたかったのですが、9月は族々と予定が入ってきておりますのでもはや今日のうちにやっつけておかないといけないようです、そこでプライドも誇りも予算も全て投げ捨てて店の売り物に手を出して豪快に並べてやりました。私が意見する範囲ではないのですが、石を選んでいる方々の好みを見るとあたりまえの事なんですがカッコイイ石だけを一生懸命選んでいかれます、ですが一歩手付かずの自然に繰り出せばそんな石が一箇所に集まっている所などまずありません、そしてカッコイイ石は配置する際に向きと角度が限定されがちで、自分の意図が石に負ける事が多くなります。今回は大きさと質感だけにこだわって選び、前後に境界線を引く事だけを目的に並べました。前景には万天石をハンマーで細かく砕いたものを隙間無く置いてあります、普通に仕入れるだけでは2~3cmの万天石はまず手に入りません、そこで高価な石とは承知の上ですがこれを砕きます、万天石といえばメーカー様の代表的な構図素材であり、まさに威信の象徴でもあるかのようですが、ワタクシ個人的に日頃からいろんなものが溜まっておりますで、ここぞとばかりに容赦なく粉砕させていただきました。
後景には当店の有茎草の生産部門も兼ねて緑~赤までの多種多様な草が生る予定です、一瞬の美を放つ花火のような短命の存在の有茎草と永遠の象徴でもある石の存在の対比が楽しみであると同時に、中央に引いた境界線の意味は敷き詰められた小石から這い出すように生きる下草と過保護に育て上げられた彩美の有茎草のどちらに生命的な「美」を感じるか、その水槽を見た人に悩んでいただければと思い計画しております(まだ予定ですけどね)。

81,000cm3に込められた男の美学を情報誌でお伝えでするには、少しばかりページ不足で申し訳御座いません。