2014/05/10

人の手で作られたように作る事は誰でもできる、神は誰にも気付かれずに手を加えている。

今日の空とは真逆に荒れていたセブンスの水槽達を5時間かけて全て整えました。盛り上がったモスをラインに合わせてさりげなくトリミングし、指で擦って石の肌を露出させ、5cmのスクレーパーで細部にいたるまでガラスを削ぎ、藻の付いた砂粒をピンセットで1粒ずつ摘出、仕上げにガラス面の指紋を残らず拭き上げて作業は終りました。

「私にはセンスが無いから…」と悲観的な方多いですが、アクアリウムが人を惹きつける要素は水の透明度が5割、ガラスの透明感が2割、水面の清潔感が2割、中身の出来映えは1割。観る人を感動させたければ石や流木の組み方以前に維持管理技術を習得すべきです。

セブンスにある水槽は全て管理業務のシミュレーションを兼ねてますので、上越に点在する水槽と同じ緊張感で管理されています。水槽内のコンディションもさることながら、作業中に可能な限り床を濡らさないようする事も各地の現場では必要な事です。だから「水槽を観て癒される」という現象は私には起こりません。

製作時は見向きもされなかった燻製機やLYON水槽も今や模範の対象になっております。大量生産品では決してマネできません、申し訳御座いません。