2015/04/04

トモダチ大作戦

最近「息子がアナタに似てきた」と妻に言われるようになった。見た目もそうだが「性格」の意味合いの方が大きい。身の回りの物にイチイチこだわって、一度言い出すと絶対に屈しない頑固なところ…というのだが、それは偏見ではないかと…(だいたい合ってるけど)。

そんな父親の姿を真似て、俺に認めてもらう事が息子にとって1番の自信になるのだ。と、いう事も言われた。

一緒に過ごした時間が少なかったせいか、俺自身は親子の姿に憧れた事がないのでその気持ちはイマイチ分からないけど、とりあえず身近な人の真似をしたくなるという気持ちなら俺も何度か経験があるので分かる。
でも最後は「なんであんな人に憧れてきたんだろう?」という疑問と共に冷めるである。
察するにそれは「その人」から吸収できる事が無くなったという事なのだと思う。だから数年後には必ず「なんで親父なんかに憧れていたんだろう?」という気持ちになるはずだ。それは俺にとって寂しい事ではなく、親父を乗り越えて次のステップに進んだ喜ばしい事である。

残念ながらどんなに努力しても息子が俺に追いつく事はできない、それは俺も死に物狂いで前に進んでいるし、真似は必ず1度見なければ不可能な行為なのでその時点で遅れているから。
息子には俺なんか余裕で超えられる素質があると思うので、異なる方向性を見出だせばあっという間に先へ行ってしまうだろう
当人は人見知りで緊張すると何もできないと自己嫌悪しているようだが、人と話せないのは相手の気持ちを優先させようとしているからだし、ミニ四駆レースで手が震えるのは真剣に取り組んでる証拠、悲観する事は何もない。
「父親の背中を見て育つ」というが、正直なところそんな育ち方をしてほしいとは思わない。

こんな人間はこの世に1人いれば十分だ。