2016/06/07

嫌よ嫌よも好きのうち?

約15年ぶりに財布を新調いたしました。といっても今まで使っていたのは妻のおさがりなので、財布を買うこと自体は20年ぶりか?

妻が6年、俺が15年、合わせて20年を越える年月を使い込まれた財布はそりゃもうボロボロで、そこらじゅう縫い目は解れて、小銭はどこかに消えるし(財布の中のどこかにある)、第二のポケットが出現したりと文字では説明できないような悲惨な状態でした。
接着剤で穴を塞いだりして使おうと思えばまだイケるのですが、集金の時にいただいた代金をその財布に入れるのはあまり良い事ではないだろうと新調を決意したわけです。

私は携帯電話、車、伴侶…とにかく身の回りのものが変わるのを好まない性格なので財布もできるだけ長く付き合えるものを選びたいと思っていました。そして1ヵ月ぐらい探していた末に「これは!」という物に出会ったのです。
日本の皮細工メーカーが作っている「所作(しょさ)」という財布で、1枚の皮を折り紙のように折りたたんで財布に仕立て上げています(縫ったりしていないんです)。作りもさることながらそのネーミングが表すように、お金を出し入れする仕草に嫌味を感じないのです。こなれら仕事で使っても問題ないだろうと。

カラーも豊富で、ベーシックなナチュラル色もあれば迷彩柄なんてのもありました。そんな中で私が選んだのは「泥染め」という技法で染められた控えめなブラックの長財布です、伝統技法というのも良いし長財布ならお札がシワになることもありません。そして裏側はビカビカのガンメタリックです、もちろんベーシックな裏地タイプもありましたし、妻には普段「色」を好まない俺らしくないと言われました。

水族館活動が残念な結果に終った要因に私が感情的になったという事があります、だからといって今後自分の意思を押し殺してまで活動しようとは思いませんが、状況によってはそういう事も必要である事を忘れないために「表向きは冷静に、闘志は内に秘めておけ」という意味を持たせています。家康の三方ヶ原戦役画像と同じですな。

この財布が使い込む事により、どのように変貌していくのか楽しみです。不如帰が美声を上げるその時まで。