2019/06/15

これが極限のクラシックカーライフ (後編)

謎の四角頭ボルト。レンチを合わせてみたものの14と17の間っぽいのだけども、そんなサイズのレンチはサンデーメカニックの工具箱にあるわけがない。仕方ないので挟む工具を持って来てグッと握りしめて回したいのだが、奥まったバッテリー位置が絶妙で腕に力が入らない。スペースがあればマイナスドライバーをあてて叩いたりもできるが空間がない。

せめてもうちょっと広い所にバッテリー位置を動かす事ができれば…よいしょ…ズルっ…えっ!?今まで裏側になってて全然見えなかったけど、四角ボルトの反対側は普通に六角ナットじゃねぇか!

あとは錆びて固着していないか…って、全然余裕で回るじゃねぇか!つまりコレは逆だろ?と。だったら最初から六角ナット側を表に向けておけよ!知ってる人ならい良いけどさ、少なくとも俺と同じ事やったサンデーメカニックは世界中にいると思うよ。なんだよもぉ…。

その後全く問題なくバッテリー交換が終了、あとはセルモーターが回れば完璧。

現代の車オーナーには分からない気持ちだと思うが、キーを回す前に両手を合わせて拝む…

 キュルキュル!ズボボボボボボボッ!

一発始動かよ!?マジでバッテリーだったんだな、バグワークスの知識ハンパねぇな。それにしても絶好調だ、2年ぶりの始動とは思えん。それぐらい毎回の車検時の調整が良いんだろうね。

というわけでエンストする事もなく富山に着いたのでした。乗り回す旧車マニアでもなく、嫌になって売り払うでもない、車検だけ取り続ける…この奇妙な旧車ライフはいつまで続くのだろうか?

このバスはキャンパーなんですけど、家族で出かける機会も減りましたのでパネルバンに乗り換えようかな?なんて事も考えています。極上コンディションのウェストファリアをお探しの方、チャンスかもしれませんよ。