2015/03/05

セブンスリノベーション事業部 アパート編

雪の季節も終わり、まもなく平屋の作業も再開されますが、その前にアパートの一室の手直しをやりました。

このアパートは、オヤジがバブル最盛期に手を出してしまった物件で、その購入直後にバブルは崩壊。残ったのは多額のローン、今となっては度重なる修繕のオンパレード、我が家の負の遺産となっている魔の物件です。
海まで徒歩5分という夢のような立地ですが、おかげで塩害によるダメージが甚大で、ボイラーやエアコンがすぐ壊れるし、海風で外壁もボロボロ、住人の車も相当ヤレちゃってると思います。

そんなアパートが1部屋空いていましたので、このタイミングに簡単な手直しをしようと思いました。このアパートのもう一つの欠点は築20年と言う中途半端な古さにあります。レトロでもなければモダンでもない、バブルの頃の「使い捨て文化」をそのまま写したような平成初期の雰囲気はまさに100円ライターのようで、何のこだわりも感じられません。

一度下見をして何を変えるか、何が必要なのかを考えました。部屋のイメージで影響が強いのは「照明・カーテン・チェア」だと思っています、さすがに椅子は住む人の担当でしょうから照明とカーテンを換えちゃいましょう。キッチンにはブラインドもありましたのでまとめてブラウンに統一しました、照明は建設時そのままのシーリングライトでしたが、俺はシーリングライトというものがどうにも好きではありません(特にプラスチック製)、できれば吊り下げにしたいのですがこの時代の物件は天井が低いので何でもOKというわけにもいきません。そこで、とりあえず好みのホーローランプを購入し、天井直付けぐらいの高さになるように改造しました。もう一つの問題は照明のスイッチが壁スイッチではなく、ヒモ式だった事です。「いまどきヒモ式って…」さすが落胆しましたよ、だってホーローランプからヒモが下がってるって変でしょ?自分の店だったら壁にスイッチ付けちゃいますけど、それって賃貸住宅じゃ完全アウトでしょ?なので引っ掛けシーリングからヒモスイッチが出ているパーツで対処しました(マジで資格取ろうかな?)。

玄関などの埋め込みランプのスイッチはさすがに壁でしたので、スイッチパネルは全てP.F.S製に交換。で、2時間ほどの作業でこうなりました。
劇的ほどではありませんがビフォーアフターです、低予算ですが「もし、俺が住むなら」という気持ちでやってみました。

最近のアパートは相続対策の借り上げ物件ばかりでオーナーが無関心な物件が非常に多いと思います、そんな即席無関心物件は何の個性も面白みも無く、住む人の心にだって影響してくると思います。負の遺産とはいえ貴重な経験をさせてくれる事は間違いありませんから俺なりに付き合っていこうと思います。
新築だったらセブンスとのコラボだってできたのになぁ。外装は格納庫に、内装はアクアリウムための水周りや電気配線設備済、そしてADA120システムが標準装備!すげぇ!