2015/10/13

過酷な試練ほど族族してくるので御座います

今月のアクアジャーナルの発売日がさらに遅くなるという事です、セブンスの店頭に並ぶのは23日(金)という予想です。念のため届いたら報告いたしますので購入予定の方はチェックしておいてください。

新たに定休日となった火曜日は主に8本の水槽メンテナンスを行っています、その中の1本が水族館のゴーゴーファームなのですが、タイミングよく事務所に館長さんがおりましたので相談させていただきました。誤解を招かぬよう書いておきますが、私が企画を持ち込むのは市役所の企画準備課ですので(今のところ)館長さんは中立の立場になります。
署名活動と共にみなさんの来館者としての意見は多く聞く事ができましたが、施設側にも求める要望があるはずですので知っておく必要があるからです。

まず水族館には各々コンセプトが決まっており、エンターテインメント重視であったり、教育内容重視であったりします。今回の新水族館は「地域の文化的な魅力…」というコンセプトで計画が進められている中で自然再現度の低いアマノスタイルは取り入れ難いという事です。その事に関しては私も意識していましたので特に驚きはありませんでした。
また、スミダ水族館などに前例がある以上、同じような物を取り入れるべきではないという指摘でした。これも想定の範囲内でしたよね(10月9日の投稿でズバリ書いてある、俺ってけっこうスゴイな)。
ならば日本の水草だけを使った水槽ならどうか?という提案がありましたが、それこそ県立植物園の二番煎じですし、何よりも署名をしてくれたみんなが納得しないだろう。

そして予想が当たったのがもう一つ、レストランでの設置も提案されたけど明るい設置環境で魅力が落ちてしまうというのも納得していただいた。それにしてもここまでの話ができるなんて…5年間のボランティアの成果がついに発揮されたのかもしれない。

何よりも驚いたのが予想以上に俺の話を真剣に受け止めてくれた事で、数メートル級の水槽を設置できるスペースを考えてくれたり、水族館側の本心をちゃんと話てくれたのが嬉しかった。そしてプライドを賭けてどこよりも良い水族館を作ろうとしていることも伝わってきた。
とりあえず、これだけの賛同者がいるのなら仮にアマノスタイルでも壁に埋まっているような水槽ではなく、フロアに水槽台を置いて設置する(私達にとってはおなじみの)方式ならば企画が採用される可能性は十分にあるそうだ。でもそれは最後の手段、俺は「プロ並の素人」が作る最高傑作をこの水族館に納めるつもりだから。

水族館業界にはポリシーがあって、全ての水槽それぞれが何かしらのメッセージを持っているらしい。だから俺達が作るべきアクアリウムは地域の文化に根ざし、他に類を見ない、強烈なメッセージを放つ…そんなのあるのか!?

ヤバイ、B級の神が降りてきそうな…。