2012/11/30

12月1日(土)はお休みです

というわけで明日はお休みさせていただきます。

そんな臨時休業の事はどうでもよくなるぐらいの衝撃がありました。トロピカルフォレストの箱が今までのチリ緬素材からただの「紙」になっていてケツが浮きました、なんでそれほどショックを受けたのかの説明をしますが、先日のカタログ論議同様に噴火しますので先に謝っておきます。

事情は分かる、あの箱は見ただけで相当な金がかかっているのは一目瞭然、普通のメーカーなら真っ先に普通の「紙」にするはず。だけどね、同じような見た目でグレード上げるのはいいんだけど、下げるのは絶対にイカンのよ。1200円もするボンベを今まで買ってくれていたユーザーには少なからず「裏切られた感」が芽生えてしまいます。それに、製造側の事情なんてユーザーには関係ないんですから、箱が安くなってんのに値段は同じなんてのは損した気分になってしまいます。
過去にも書いたと思うんですけど、消耗品のパッケージを豪華にしちゃいけないんです。水草アクアリウムでは炭酸ガスは水の次に大量に消費するものですし、ガンガン使うほどコンディションも良くなります、それほど多様する商品のパッケージをあれだけ豪華にしてしまうとどうしてもケチって使いたくなるんです。ガスをケチると草も育たないのでなにも面白くありません、ユーザー離れが起きて悪循環です、だから私はレギュレーター買う人に真っ先に「サッポロ」を勧めなくてはいけないんです。サッポロを使われるとセブンスのボンベが売れませんが、それでも楽しんで続けてくれた方がいろんな面でプラスになってくれるんです。
豪華な化粧箱からマイナス感なく変えるのであれば根底からくつがえす必要があります。そもそもボンベは工業製品なんですからあんな和菓子みたいな扱いより、工業系のイメージの方がハマるはずなんです。例えば昔のコカコーラとか牛乳瓶を並べるプラスチックのケースがあるじゃないですか、あんな積み重ねて使えるようなスタッキングケースをADAやフォレストのロゴ入りで作ればいいんです。紙の化粧箱なんていりません、そのケースにむき出しの状態でいいんです。専用のスタッキングケースに1ダースぐらいのフォレストが並んでいる様子を想像するだけでかわいいと思いませんか?セブンスみたいな田舎の店なら1ケースあれば十分ですし、優良店様のようなところならガンガン積み重ねて迫力の陳列もできます、「消耗品なんだからガンガン使って!」ってメッセージが商品から伝わってきます。
そんなケースを作るには型だけで200~300万は必要でしょう、ですが今やフォレストは世界製品なんですから長い目で見ればケースの方がコスト面でも有利でしょうし、何よりもゴミを抑えるというのがこの業界の使命なんじゃないでしょうか?カタログもそうですけどケースだって有料でいいんですよ、ノベルティは個人のユーザーだってきっと欲しがります。長期在庫で色褪せた紙箱はその店自体の印象まで悪くさせますが、何年も使い込んで傷だらけになったスタッキングケースはその店の販売力の象徴であり、何よりもその商品が長く愛され続けてきた「証」でもあるんです。
消耗品のパッケージを簡素化した反面、ハードウェアのパッケージはもっと豪華にしても良いと思います、新しく水槽を買う時は緊張感とか高揚感とかいろんな感情が湧きあがるのに、あのダンボールサンドでは興醒めしてしまいます。ハーレーダビッドソンが木箱で送られて来るみたいに、もっと1度紐解いたら一生の付き合いになるような緊張感を持たせるようなパッケージ、そしてハーレーのタイダウンベルトみたいにそのパッケージの一部を記念に所有できるような遊び心があればアクアリウムの世界はもっと情熱的になってくれると思います。

ノーギャラ上等、自走で新潟市まで行きます、製品会議に参加キボンヌ。