2014/08/27

「いい石だしてるツアー with 家族」 4

黄金色に染まる東の空を見つめ続けること15分、一瞬小さな炎が見えたかと思うと雲海の彼方から一気に太陽が姿を現すと「スゲェ!すげぇよ」思わず声を出してしまった、今まで見た来光の中でぶっちぎりで綺麗で、最も感動的だった。全員無言で立ち尽くしていたが、1分も経たないうちに太陽は雲の上まで昇り、眩しくて目を開けられなくなったので周辺を散策。見渡せば森林限界の低木と草原だけの山、これがなんとも言えぬほど心に刺さる。やっぱり横手山はすばらしい、そしてこんな所まで車でやバイクで来れるってのがもっとスゴイ!

30分ほど散策したところで家族が寒さに耐え切れず一旦下山することになる、苦労して登った山道をあっさりと下り、車に乗り込んで一時休憩。時計を見たらまだ6時すぎだった。さすが交通の便が良いだけあってそんな時間でもスポーツ選手が高地トレーニングをやっていたり、トレッキングの人達が行き交っていてさっきまでの静寂感は全くナシ。
そして、1時間ほど休んだところで子供がついに恐怖の言葉を発した「トイレに行きたい」…無いのである、何をやるにも維持費がかかる標高2300mの地で、ましてや公衆トイレなんてのはもってのほか、ならば売店や食堂のトイレを借りるにしてもまだ営業前、山頂のヒュッテなら入れてもらえるかもしれないけど、リフトが動き出すまでにはあと1時間は待たなければならない、もはや俺達に選択の余地は無かった。

「もう一度登るしかない」