2011/10/07

同じ物は二つとして無し

全世界(推定)42名のToToファンの方々お待たせいたしました(便器のメーカーではありません、このサイトの略名です)、今日もタイトルと全く関係の無い私独自の官能的な世界をお求めかと思いますが申し訳ございません、今回はとってもたいくつな真面目な海水魚のお話です。

かなり前に書きましたが管理ご契約様の60フラットのサンゴ水槽を起動させてから1ヶ月が過ぎました、3年維持したシステムがポンプストールにより崩壊、どうせ再起動させるなら思い切ったシステム変更に挑戦してみようと組んだものです、今回のシステムで初めて使ってみたものが2つあります、アラゴナイト(砂)とLED照明です。アラゴナイトは取扱いメーカーの営業が「珪藻が出ない!」と熱く語っていたのが気になっていたのと、LEDはその時書いたように熱影響が少ないというのが狙いでした。LEDは2w×8灯の丸型で水槽の中央だけ円形に照射されるものを使いました。
メンテナンスは10日~15日程度の間隔で行いますが、セットから今日で2回目の訪問ではたしかにガラスはクリアのまま維持されていました。以前のシステムの時からこちらのオーナー様の給餌の量は秀逸で、そのおかげもあると思いますが、その時よりもさらにクリアでした。予想される理由は二つ「営業のセールストークが事実であった」もしくは「照明がガラス面に当たっていない為に藻が付かない」という事ですが、照射されている中央部のサンゴ岩には局所的ですがメタハラ150w並のルーメンで当たっているはずなのに、非常にクリーンであることから営業トーク説が一歩リードという事になります。

「いつかは海水魚」という話を良く聞きます、でもそれと同じぐらいに「難しそうだからあきらめる」という話も聞きます、やってもみないのにあきらめてる人が多いのは失敗話が世の中に大量に流れているからです、さらに上手に飼うには高額な機材が必要という誤報がコマーシャルを介して流されて、さらに門扉が狭くなっているのが実情です。
セブンスのストック水槽を見てみてください、外掛けフィルターだけで、さらにそのフィルターはろ過材が詰まってろ過の機能を全く果たしていません、それでも魚のコンディションは…実際に見てください。

アクアリウムは生物虐待です、だから「手軽に誰でも楽しめるから挑戦してください」とはいいません。ですが無作為に魚を買って殺すくらいであれば真剣に私の話を聞きに来てください、それで皆さんが楽しむ事ができて、魚の命が少しでも長くなるのであればそれでやっと店の名前が生きてくるのだと思います。俺は英語が全く話せないので意味も無く決めてしまった「セブンスヘヴンズ」を恥じだと思っていました。ですがある日アメリカ出身のファンの方に「この水槽と店の名前がマッチしている」と言って頂いた時に心に引っかかっていたものがスッっと取れたような気がしました。

当店のストック水槽は水草を含めてたったの15本、その意味が少しだけ解っていただけたのではないでしょうか?