2014/11/06

平屋でのんびり暮らそう! セブンスリノベーション事業部 1

俺のばぁちゃんが住んでいた家は静かな住宅街の端にある小さな平屋。築50年は経とうかという昭和中期の建物で、周囲には似たような平屋が数件残っているから、きっと当時に分譲されたうちの一軒なんだと思う。

家主がいなくなってしまってからしばらく物置のような状態になっていて、リフォームするにも相当な資金が必要だし、いっそのこと取り壊すか?なんて話が両親の間で交わされているのを聞いて「ちょっと待ってくれ!」と。ここ数年、物の本当の価値というものを意識してきた俺にとって、この平屋は近年急増中の量産アパートと十分に勝負できるだけの素質を持っていると確信しているわけで、ならば俺がこの家を引き継いで立派に賃貸物件として世に送り出してやろうじゃないかとまずは母の了解を得て、次に親父は「…好きにしろ」というわけで、俺はこのポンコツ平屋のオーナーになりました。

まずは建物の現状をしっかりと把握します。間取りは6畳ほどの和室が2部屋と10畳の和風リビングが1室、洋風のキッチンは8畳ほど、トイレと風呂もちゃんと独立していて平屋にしては大きめかもしれない。築年数相応のヤレはあるけど放置されていたわけではないので全体的には概ね良好、天井に雨漏りの跡が数箇所あるけど修繕済みらしい。
過去に中規模なリフォームをして完全なオリジナルの状態ではないけども、随所に「平屋好き」をくすぐる要素が残っている。例えば照明のスイッチはナショナル製の「パチン」とするやつだし、キッチンのシンクは外国製、装飾ガラスのままの窓もあるし、極めつけはタイル貼りの浴槽かな?これは俺も好きで小さい頃は喜んでこの風呂に入っていた。
リフォーム業者に頼むと資金面でもそうだけど、こういう残すべき物まで代えられてしまうので今回のリノベーション作業は全て自分の手でやるとこに決めた。順調に進んでも2~3年はかかるだろうけど楽しみながらコツコツとやっていこう。

記念すべき最初の作業は何にしようかと考えた結果、玄関前アプローチにある鉄の門扉のペンキ塗りに決定。小さい家のくせにちょっとした門が付いていたり、内外装にもちょっと「米軍ハウス」っぽい要素が取り入れらている辺りがばぁちゃんのセンスを感じるところ。雪の重みで多少曲がっているものの、直す必要は無し!そういう歴史や思い出を全て含めてこの家の価値なわけだし、だからこそ俺の手作業レベルの修繕がちょうどいいのである。

ペンキを買ってきて錆取りから始めたのだけども、思っていた以上にヤレていないのに驚いた。普通50年も経てば崩れかけていても不思議じゃないのに、どこも壊れていないし塗装部分も8割以上残ってる。昔の人って本当に良い仕事をしていたんだなぁと感心してしまう、物が多いだけの上辺だけの今の豊かさなんかよりも、この頃の人達の心は本当に豊かだったんだろう。その気持ち、しっかり俺が引き継ぎます。

さぁ!門だけキレイになって違和感たっぷりの状態ですが、きっと最後にはカワイイ平屋に生まれ変わる事でしょう。憧れのフラットハウスライフいかがでしょうか?本気の人は内覧OK、今なら自分で好きなようにリノベーションできますよ。お問い合わせお待ちしております。