2014/11/01

納品先は清潔感が第一の施設なのですが…

既製品の水槽台の高さは70cmなのですが、水槽のある高さを100cmにしたいので30cmのかさ上げが必要でした。ガラスの水槽台を載せるにあたり、どんな素材の架台にしようかと考えていると高速道路沿いにある網のフェンスが目に入りました、艶のない梨地のヤレた金属の風合いが気合の入りすぎだガラスの台の気負いをまろかやにしてくれそうな気配でしたのですかざずソレと同じ素材で作ってくれとお願いすると、それは亜鉛メッキといういわゆる「ドブ板」などによく用いられるもので、仕上がった直後はそれこそテカテカ。それが長い年月を経てあのような風合いになるのだという…。

う~ん、やはり私が惹かれるものは年月を経たものばかりなのか?それにしても納品期限は1週間後ゆえ、今さら外で風雨にさらしている時間などありません。そこで、とりあえずスチールで架台を作ってもらい亜鉛メッキを施してもらいました。それを私の手による魔法で3年後の状態に変貌させてやろうというわけです。

さぁ、どうやってヤレ具合をだしてやろうか?まずはいつものようにタミヤのウェザリングキットで表面の艶を消してやろうと奮闘するもミニ四駆と水槽台の大きさのギャップがあまりにも大きく、日が暮れてしまいそうなぐらい面倒だったので、接合面処理剤というわざと錆を発生させる液体を霧吹きで吹きかけてから1時間ほど放置すると…たしかにヤレてきている。だけど薬剤の付着部分にムラができて水玉模様のようになってしまった。
これはいかんとサンドペーパーでその部分を擦っていると、ペーパーで削れた表面のメッキの粉が表面の艶をほどよく消してくれているではないか!?これはいける!と全面をペーパーで擦ってから粉を落とさないようにクリアのスプレーで定着させて梨地はできた。
ここを乗り越えればこっちのもの、あとはいつもの茶色のタミヤカラーで錆塗装を施してやり、今度は艶消しのクリアを吹いて1/1スケールの錆塗装が完了。何度も申しておりますが、それが遊びであろうとも無駄な経験などはありません。

唯一の失敗はあまりにも楽しすぎて錆びさせすぎたという事。