2012/04/08

大学前ベース

すっきりと晴れた日曜日…こんな日に熱帯魚屋なんかやってられっか!と、マスクをして外に飛び出し、近くの幹線道路を走るハーレーの音に微妙な苛立ちを感じながらも、先日手に入れた木の古材を並べてサイズを計る。

さかのぼること約一ヶ月前…180裏のスペースに作業台がほしかったので机を作ることにした、お金で解決すれば一瞬で済む話なのだが、この出来上がるまでの面倒くせぇ過程さえ楽しむのが道楽ってモンなんだと思う。理想イメージは鉄でできた足に古い木の天板が乗っているやつ、さすがに鉄足は自分では作れないのでオーダーメイド。A4のコピー用紙に手書きの理想図を書いて、いつもお世話になっている金属加工会社様に必死に説明する、そのイラストは誰が見てもワラジムシにしか見えないような粗末な絵だったにもかかわらず、出来上がってきたものは見事な曲げ加工を施された鉄足のベースだった!まさに職人技。

あとは天板をどうするか、ホムセンで厚板でも買って塗装しようかと考えていた矢先、メンテ業務の帰り道に「ご自由にお持ちください」と書かれた小屋に古材が積まれているところを発見した。車を停めて人目も気にせず小屋を物色するとほとんど腐りかけではあるものの、工事用の足場で使われたであろう厚めの板があるではないか!これよしとばかりに数枚失敬して、店の外に並べて乾かしておいたのだ(先日の暴風で吹っ飛んだけど…)。

そして今日、それを駐車場に並べてサイズを計り、余計な部分を丸ノコでぶった切る。裏側には添え木を当ててマキタのインパクトでバリバリと縫い合わせれば見事な一枚板ができあがった。仕上げにサンダーで表面を整えて完成。まさかこんなシロアリが這い出てきそうな腐った板で机を作ろうなんて考えるヤツはいないだろうけど、だからこそセブンスなんであります。さっそく鉄足ベースに板を乗せれば手作りヴィンテージ作業台が完成、コレ家具屋で買えば10万はするぜ?それにしても机って家具の中でも存在感あるなぁ、空間の雰囲気の中心を担う家具なのかもしれないね、石でいうなら間違いなく親石だわ。

本当の仕上げはとことん使ってやること、ペンキの汚れや溶接の焦げで一点物としての風格が増してゆくので御座います。