2012/10/08

「ガスト」ではなく、「すかいらーく」の目玉焼ハンバーグが青春の味ってやつだ

外に置いてあったエキスパンドメタルの端材が頂いてから約1年で表面が錆で真っ赤になりました。今度数枚使う予定があり、電動のワイヤーブラシで錆び落としをしたのですが、酸化鉄の下で熟成された鉄の質感が何とも言えぬ渋さを醸し出しておりました。ならばと慎重にブラシを当てて絶妙に錆びの部分が残るようにさらに磨きを進めるのでありました。独特な鉄の鈍い輝きの渋さは金やプラチナにはありません、この辺りの良さが分かるような侘数寄は少数派かと思いますが、分かりやすく言えば中学校ぐらいの頃はとにかく顔がカワイイ子がモテるのに対し、高校後半ぐらいになると「俺もう誰でもカワイく見えちゃうんだよ」と錯乱していた友人は別として、初期より好みが少しズレるあの感じです(?)。

アクアリウムにも「錆び」はあります、朽ちた流木の表面、風化した石肌、物陰で草が生えなくなった砂地などがそうですが、一番表現しやすいのは苔(ウィローモス)です。世論でも時間の経ったような演出に使われているぐらい効果的な手法ですが、しっかりコントロールしないと収拾がつかなくなるのは1度使用した人ならご存知でしょう。その手間の必要性から経験が多くなるにつれ避けられる手法でもありますが、面倒と思う手法こそライバルに差をつける所でもあります。人生賭けてるならご使用ください。

緑青という名の錆が存在するぐらい苔の緑は神秘的です、ただし錆びすぎた鉄建築は単なる廃墟で趣はございません。556よりもラスペネ派、錆びすぎにご注意ください。