2016/09/28

それは残像だ

以前にキーボードマニアのフルセットを揃えたという話をしましたが、タイピングではなく鍵盤の方ですからね。

2オクターブの鍵盤型コントローラー2台とプレステ2、そしてソフトを部屋に配備、コントローラー2台というのは左右の手用です。詳しいゲーム内容説明は面倒なので省略しますが、モニター画面を見ながらタイミングよく鍵盤を押せば「雰囲気」を味わえるというもの。なぜ雰囲気なのかというと、1回押せば前後のパートが自動的に演奏されたり、2オクターブに収まらないはずの音階が出たりするからです。

なぜにこんな事を始めたかというと、生まれてから40年経過したにも関わらず音楽関係の仕事をしていた(現在は引退)母のDNAを感じる事が全く無いからであります、父のDNAは毛髪量で十分すぎるほど覚醒しているのでこれ以上は関わりたくありませんが、子供の頃から毎日のようにピアノの音を聴いていたにも関わらず、音符すら読めないという現状はいかがなものかと。
だからといってイチから音符の勉強をする気もないので、このゲームなら何とかできるんじゃないかと狙っていたわけです。

しかし、いざ初めてみると先に書いたように良く出来てはいるんですが、本物とはかけ離れた内容でピアノの練習にはならないなと。せっかく買ったのに残念だ…とネットでいろいろ調べていると唯一1曲だけリアルに2オクターブ内で構成されている曲があることが判明!つまり、これさえマスターすればいきなり母のピアノで曲が弾けるという事。
さっそくデモプレイをチェックすると、これがクールな曲なんだが人間業とは思えないほどの超絶プレイを要するゲーム内の最高難度クラスの内容で、全くもって弾ける気がしない。

一時は断念して別の曲で遊んだりもしていたが、覚悟を決めて1日50回前後のチャレンジを繰り返す。最初のうちは指の使い分けが全然分からなくて「小指の次にもう3本ぐらい指が生えてなきゃ無理だろ?」と思っていたが、苦手なパートを集中して繰り返すとちゃんと合理的な順序で押せるようにできているのが分かるし、5本の指が使えるようになってくる。人生でこれほどまでに薬指を動かした事はなかった(中指は10代後半の頃に活躍した)。

1ヵ月ほど特訓して現在は3和音まで押せるようになり、スローペースなら曲になるぐらいにまで上達した。その代わり慣れない指の動きが原因なのか序盤は首から肩にかけて激痛に襲われ、ロキソニンの湿布を貼りながら仕事をしていたぐらいだった。

ただし、それはまだ右手だけの話。次は左手で伴奏をマスターして、両手で弾けるようにならなければいけないのだが、右と左で別の動きをするって想像もできないんだがどういう世界なんだろうか?あぁ、でも動画でそういうテクニックやってる男優が…(略

目標は年内までに両手弾きをマスターし、母の前で披露する!眠っているDNAを強引に目覚めさせようとすると人間はどう壊れるのか?期待していただきたい。