2018/12/22

スルーされるぐらいなら、せめて問題作として大炎上してほしい。

2018年を締めくくるべく密かに水面下で進められていた破壊力抜群のクロスアーツ作品をC.A.O.のフェイスブック上にドロップアウトいたしました。

私はこのブログやNAパーティの出席者の前で「アクアリウム業界の発展、そしてアクアジャーナル存続のためならいつでも脱ぐ覚悟がある」と何度も申してまいりました。偉そうなことを言うだけで実際には何も行動しない口先野郎は大嫌いですので、この機会に実行した次第でございます。

撮影は地元上越の新鋭フォトグラファー岩崎良太さん(研修生の岩崎君とは別人です)、撮影時のアシスタントとして宮越写真機修理店の宮越さんに手伝ってもらいました。

私が岩崎さんに依頼した事は「水槽を持った自分を撮って欲しい」のと「可能な限り削ぎ落として欲しい」の2つだけ。そこで準備されたのが何もない背景と、特別な機能を持たないシンプルなフィルムカメラ、そしてモノクロフィルムでした。

さらに岩崎さんからの「お腹に近い位置で水槽を持ってほしい」という指示によりあのポーズになったのですが、それには胎内に生命を宿すような「命を守る」というメッセージが込められています。

そしてフォトグラファーの真骨頂とも呼ぶべき光源の使い方ですね、水槽内が暗くならずにちゃんと「水感」が出ているところがすごいなと。だからよく見ると見どころ満載の作品なんですよ(ただ脱いだだけではないのです)。

文面で出てきた「アステリティメソッド」というキーワードはチャーリー先生が命名してくれた私の削ぎ落とし手法です。侘びの感覚に近い「削ぎ落とす」というニュアンスの英語が無くて、それが一番近いのだそうです。アステリティとは緊縮とか辛抱するという意味で、テクニックではなくメソッドにしたのは独自の手法というよりも手解きとして世界に広まってほしいという意味で採用されました。

と、まぁ、真面目な話だけ書けばアートな感じですけど、ご存知の通り一筋縄ではいかなかったわけで…そんなウラ話は明日に。