2018/12/03

面白い事は見えないところで起きている

クロスアーツプロジェクト作品第4弾となるであろう(3番目はどうした?)ペントラッチャ水槽のために先日、松尾准教授と現場打ち合わせを行いました。

高波オーナーから提案された3本の石柱に沿って3作品を並べるという事案に基づいて計画されていたのですが、電源のある石柱と無いものがあることが発覚!彫刻作品だけなら関係なかった事ですが、さすがの削ぎ落としアクアリウムといえども最低限の電源は必要です。

ならば電源のある石柱にだけ作品を据えると配置がバラバラになって作品テーマがボヤけてしまうのです。

松尾先生と店内をウロウロしながら設置場所を考えましたが、コレという場所がありません。万事休すか?というタイミングで高波オーナー登場。

事情を説明すると「なるほど」と一言。石柱のコンセントや店内の電源位置を見て回るも打開策は無さそうな感じ。

そういえば、最初にクロスアーツプロジェクトについて協力をお願いした時も具体的に何をして良いのか分からない感じだったけど、いきなり「1日だけのレストランで水槽を置こう!」なんて無謀な事を言い出したんだよなぁ…と、私の中には一抹の不安が過ぎったのですが…突然

 「ここに3つ並べて置きましょう!」

と手招きされたのは店内奥の天井まで8メートルのそそり立つモルタル壁、幅は約4メートル!いやいや、そこに16センチの水槽を3つ並べてもバランス悪すぎですよ、せめて180とか、3本並べるなら45ぐらいじゃないとねぇ先生…って、もうそこに置く気満々で妄想スイッチ入っちゃってるし!スケール伸ばして「だったら作品の高さは3メートルは欲しいな…」とか、高さ3メートルの作品バランスに合う水槽ってどんなだよ!?

やっぱりそうだよ、このおじさんに相談するといつも悩んだ末に暴走スイッチが入るんだよ。あぁ…と頭を抱えている私に向かってそのおじさんが「どうですか?相馬さん!」と。はいもう分かりましたよ、何でもやりますよ、乗りかかった船ですから。

そんなガックシしてる私の様子に先生が気付いてくれたようで、彫刻の方で天井までのバランスを合わせてくれるということで、水槽は16キューブのままで良い事になりました。ありがたやぁ。

今まで石とか木を3本並べる事はやってきましたけど、シンメトリーはタブーだったでしょ?でも今回の作品は私初めてのシンメトリー作品なんですよ。想像するだけでも3つ物のシンメトリーってかなりのエネルギーを発するような気がするんですよね、面白い事になると思いますよ。完成を待て!