2013/09/26

働く男は「シャリィ」だぜ!

私はグルメ番組を観ません、なぜなら他人が美味いもの食ってる映像を観ても腹が立つだけでなんも面白くないからです。だから今日は俺が美味い物を食った話を書きますので悶絶してください。

最近親父が年甲斐にもなく「…ステーキが食いたいな」と言っておりました、誕生日も近い事ですし、ならば俺が食わしてやろうじゃねぇか!と、駆け込んだのは高級料理店…ではなく、近くのスーパー。ここまではいつもの俺だが今日は違うぜ!肉売り場で一番高額なステーキ肉をカゴにぶち込み、刺身コーナーでワサビをもらい(ちゃんと肉を見せたからね)、愛用のマイ七輪でわざわざ本番1時間前に炭をおこしてその火が落ち着いたタイミングで焼き開始。いい肉を火ダルマにするわけにはいきませんからねぇ、息子には焼肉は格闘技だと教えてあります、肉と語り合い一瞬も目を離さずに最高の焼き加減を見極めて最後は肉に敬意を表してトングではなく箸で網から救い出せと。
そして登場した霜降り肉は空気に触れただけで表面の脂が溶け始めていやがる、刺身か炙りが最適に思えるが、親父は生肉が苦手ゆえ惜しまれつつも遠火でじっくりと成仏させてやりました。
皿に乗せられた肉をワサビ醤油で食ってる親父の姿を見て至福に浸る…。俺の口に霜降りは一切れたりとも入ってはこないがそれでいい。親孝行とはそういうものさ。

で、ここからは俺の時間。実は以前に仙台の親戚から厚切りのタン塩が届いていたのだ、両親はタンを食わないのでずっと放置されていたわけですが…。ここで勘の鋭い人は気づいたいであろう、実はこの親孝行企画は表面上は親父の誕生会なのだがその中身は俺の独りタン塩大宴会なのだ!ハッハッハ~、どうですかこの周到な段取りは?高感度を上げつつも自分も満たしてしまうという傲慢さ、人間はこうでなくては生きていけませんからね。もはや火加減は完璧、厚さ1cmはあろうかという極厚の牛タンをじっくりと炙り、丸ごと一枚を口に詰め込むと…しっかりと熟成されたタンの旨みががジュワ~っと口いっぱいに溢れ、すかさずそれを冷えたビールで流し込む…って寒いわ!吐く息白いのに外で肉焼いてるなんてオカシイでしょこれ?何かあるたびに天気悪いから俺は雨男なのかもしれないな。

何はともあれ、ここまで育ててくれた親父と地球の恵みに「ごちそうさま!」