2018/02/11

餅屋はモチ屋

久しぶりに「たんぽぽラーメン」に行ってきました。仕事ではなく、普通にラーメン食べるためですが、水槽を点検すると200Wヒーターが1本入っているだけで、これじゃマズいよと思ったら、ちょうど昨日にヒーターが故障したとの事でした。

水槽コンディションとしては普通に見れば十分ですが、私の見解だとメンテナンスに手を焼いているというか、大量の有茎草の手入れに手間取っていると感じました。やっぱり忙しい店だけに有茎攻めはマズかったか?しばらく注視して立て直しを図ってみようと思います。

「水槽をキレイに維持できない」という相談が多いですけど、逆にキレイに維持できない理由として、そのほとんどが水槽環境に無理がかかるような飼い方をしている事がほとんど。

生体数や餌が多いとか、テキトーな照明時間は問題外として、気になるのが濾過槽を掃除機かゴミ箱だと思っている人が意外と多い。

糞やエサの残り、時には油膜を吸わせるような事をやっているみたいですけど、濾過槽は掃除機じゃなくて「微生物の家」ですからね。ろ材に付着した膨大な微生物に、潤沢な酸素を含んだ飼育水を通す事によって水を浄化させる装置であって、そこを掃除機みたいにゴミを吸わせていたら水槽コンディションなんて良くなるわけがないと。

そういう人は試しに濾過層を使わずにやってみるといい。たぶん3日も維持できないと思うけど、セブンスにある水槽のほとんどが濾過槽を使っていないというのをご存知だろうか?

それぐらい削ぎ落とした条件で水槽維持の感覚を磨き、その経験をメンテナンス業務に取り入れているわけで。それらの水槽には濾過槽を付けているものの、ろ材量は規定の1/4程度。それだけあれば十分。

フィルターを買う時にその理由を考えた事ってありますか?世の中には理由も知らずに当たり前のようにやってる事がたくさんあります。逆にそれが原因で大切な事に気が付かない事も多いのです。

自然環境さながらに作り上げたアクアリウムは人造濾過槽なんかの比ではないほどの浄化能力を持っています。そのポテンシャルを引き出せるかどうかは貴方様のアクアリウムに捧げる愛情次第でございます。