今セブンスでは錆塗装がブームです。プラスチックが錆塗装をするだけであたかも金属のように見えてしまうのが面白い、最初は小さな物から始めて今はベニヤ板で作ったものを錆塗装で金属のように見せられないもんかと考えているところです。
さて、錆びているように見せるためには錆びているものに触れた経験量がモノを言います。普段からヤレたり錆びたりしているものをよく観察して錆び方の「方程式」を理解しておかないとわざとらしい作品になってしまいます。
以前から苔と錆は同じと言っていますようにウィローモスなどの仕込み方も同じです、木や石のキワドイ部分に巻くのは面倒だからと巻きやすい部分にだけ仕込むと相当カッコ悪い姿になります。「苔をどういう所に付ければわからない」と聞かれますが、こればかりは人に聞くより常日頃から本物を見ておくのが一番だと思います。苔は強かな植物ですから都内のど真ん中のような所にだって少なからず生えています、むしろ湿度の芳醇な森の苔よりも乾いたタイルの継ぎ目にしがみ付く苔の姿の方が侘びているかもしれません。
人間はどんなに物が増えても満たされることはありません、むしろ削ぎ落とす事により本質が見えてくるのでございます。