2016/08/13

ポスター特典付き限定アクアジャーナルは残り4冊です

朝食は昨晩半分残しておいた豚汁と、二度目でさらに技術が向上した炊き立ての白飯。昨日と同じメニューだが、味の馴染んだ豚汁と朝の澄んだ空気が相まってこれまた美味い(体が冷えきっていたせいもあるが…)。

片付けを終えてキャンプ場を出発、向かうのは旧栃尾市の美術館である。
ネコライオン…衛星放送の某番組ですっかり岩合氏のファンになってしまい、彼の写真展があるという情報を耳にし、(別の写真家の時はそこまで思わなかったのだけども…)これは行かねば!と思っていたのだ。
ネコとライオンの対比を楽しむ事ができるというこの企画は無類のネコ科動物好きの俺にとってはたまらない内容で存分に楽しませてもらった。今までキジトラ一筋だったが、茶トラも悪くないなぁ…と。

美術館を出れば時刻はもう昼飯時。こんな時は栃尾の商店街に行くと良い、地元住人が集う精肉店にはできたての惣菜がズラリと並び、味はもちろんの事、直径5センチの巨大な塊が3つ串に刺さった肉団子が80円!通常の4倍の大きさはあろうかというシューマイは50円!家族4人分これでもかと買っても全部で1000円!安すぎる。
そして栃尾といえば油揚げが有名、でも数ある中でどの店に行けば良いのかわかならい。そういう時は精肉店の主人に聞くのが良い、こんな美味い惣菜を作る店なのだから舌のセンスは間違いないからね。

教えてもらったのは車で2分ほど走ったところの豆腐店。飾り気のない、いかにも老舗という雰囲気漂う店先で揚げたての油揚げを食べる事ができる。一緒に惣菜を食べよいかと聞くと快く承諾してくれて、店の軒下で昼食となった。
出来立てアツアツの油揚げに出汁醤油をサラッとかけただけのシンプルさ、だけども中はフワフワで豆の香りと旨みをしっかりと感じる事ができる。これを食べたらスーパーの油揚げなんかもう食べられない。

それにしても精肉店といい、豆腐屋といい、どっちの店の主人も無愛想でニコリともしない。だけど味には強固なプライドを持っているし、店先で立ち食いしている俺にサッと椅子を持ってきてくれたりと人情は厚い、生粋の頑固オヤジ。こんな職人達が元気な商店街がずっと残ってくれると良いな、そして栃尾は水が良いんだろう、食い物が美味い所には必ず良い水がある、きっとアクアリウムにとっても有利だろう。

我が家の旅はいちいち内容が濃い。それは人との関わりがあるからで、利便ばかりを追求する今の「旅行」とは違う。「東京、大阪間が17分短縮できました」そんな数分のために何千億もの工事費を使うぐらいなら、車で片道2時間の人情旅をした方が素敵だと思うがいかがだろうか?

おわり