勝負を賭けた25000円の魚が白点病になりやがった…白点ぐらい治せないようでは海水魚を扱うショップは務まらないのだが、なんというかこのガッカリ感がどうにも受け入れられない。毎晩パチンコに行ってた頃なら「次で取り返せばいい」と思えたかもしれないけど、そんな賭博師時代はとっくに卒業し、ギャンブル勘がすっかり抜けた今では、やっぱりこの手の生体は扱いたくないのである。
生き物に対して人間の価値観で値段を決めるって…なんかモヤモヤするんだよなぁ。
今回の魚は頼まれたものなので自分の意思で買ったものではなく、だからといってストックもせずに渡すわけにはいかない。最初の1匹が完璧なコンディションに仕上がる確率は5割以下、注文を受けた時点で赤字。これがショップが海水魚から手を引く理由だと俺は思っている。
海水魚辞めてぇ~、というのが本音だがそうもいかないので、せめて「海水魚は弱い」という誤解を与えぬような取り引きを続けていきたいと思っているのです。