2016/10/21

これだけ書いても出来事の半分しか言えてない

アクアジャーナルと共に2016世界コンテスト作品集入荷いたしました。それとレーサー様の30キューブ水槽ご用意できました、お待たせしてすみませんでした。侘び草エキノをご注文の方もご用意できております。

業務連絡はそこまでにして、昨日からビートル配備までの経緯を報告します!

引渡しの準備ができたという事で、某塗装工場へ行くとイカツイ車群と並んで佇む青ビートル。しかし、納車の感動に浸る余裕はない。まずは乗る前に装着している社外アルミホイールから純正ホイールに換える作業を行う。
社外アルミも悪いものじゃないんだろうけど、自分のイメージしているビートル像とは離れているため、とりあえず純正に戻してリセットしてしまおうと。雨が降りそうなので急いで進めるが、国産車と仕様が違って手間を食ってしまった。それにしても溝は浅いし、ゴムにクラックが入ってるなぁ、早急にタイヤを換えなければ。

車内にはまだ前オーナーの私物が残っていたりして、カーショップで買う雰囲気とはかなり違う。さすがに試乗もせずに決めてしまったのはマズかっただろうか?

ざっくりと片付けも終ったので、とりあえず家まで乗って帰る。さすがにワーゲンバスの初乗りよりは緊張しないが、このビートルは配管やタイヤがボロボロで違う意味での緊張感がある。フィットと比べるのもナンセンスな話だが、車重の違いははっきりと感じる事ができる。ドイツ車ってそうなの?

タイヤ交換時もそうだが、実は家に戻るまで雨に降られたくないのである。それはワイパーゴムがダメになっていると聞いていたからで、できれば作動させたくなかったのだが、無常にも雨が降り出してきてしまった。仕方なくスイッチを入れるとカチカチ音が鳴るだけで作動しない、えぇ~?いきなり壊れたか?いや違う、そっちはウインカースイッチだ!ってことは右ハンドルなのにスイッチ逆なの!?うわぁめんどくせぇ~、じゃぁこっちが…あぁ~ワイパーから黒いヒモみたいなのがブラブラしてるよ、恥ずかしくて使えたもんじゃない。早く帰りてぇ~。

で、初日は衝撃的なデビューだった。

翌日、ワイパーゴムの確保と車内清掃を行う。まずはワイパーゴムを探しに大手カー用品店に行き店員さんを探す。すると、(そこそこ知識がありそうな)作業用のツナギを着た女性店員が対応してくれたので「ニュービートル用のワイパーゴムをください」と言ったら『メーカーは何ですか?』と、え?ワイパーのメーカーなんて知らないよ、ブラジル製って表示されてたから純正だと思うけどな…念のため「何のメーカーですか?」と聞くと『メーカー名です』と。この人は何を言ってるんだろう?念のため「車のメーカーですか?」と『そうです』…マジか!?この人は俺にドッキリを仕掛けているんだろうか?本当に言うべきか悩んだが言わなきゃいけないなら仕方がない…

「フォ、フォルクスワーゲンです」

恥ずかしすぎるだろ?ニュービートルがフォルクスワーゲンってどれだけの認知度なんだよ?しかもソレを言ったと同時に『あちゃ~』…と。この人は大丈夫なんだろうか?

純正品は在庫ナシ、それは想定内。相談したかったのは安価な社外品があるかどうかで、価格次第ではブレードごと変えてしまおうと話したのだが、返答は純正品一点張り。俺が「ここにあるボッシュのブレードでも大丈夫ですよね?」まで言っても『今日注文すれば明日には純正品が届きます』…ダメだこりゃ、まるで無理問答だ。頼むからツナギを着るのだけでもやめてくれ。

疲れた。もう悩みたくないのでバスのワイパーの時にもお世話になった老舗の外車ショップへ行けば「ニュービートル」というだけで対応品が出てきた。ちょっと割高だけど、やっぱり在庫があるってのは気持ちいい、もちろん知識もしかり。

その騒動だけで午前中が終わり、午後はセブンスに出勤。駐車場にビートルを停めて仕上げの清掃作業を開始。前オーナーには小学生ぐらいの小さな子供がいるようで結構ちらかった状態、そしてワーゲンお約束らしいが樹脂製のパーツがバキバキに壊れている。グローブボックスのフタなんか落ちそうなぐらいだ、こんなぐらいならフタなんて無い方がマシなんじゃいかなと、壊れていない方の部品をペンチで砕き、エイヤッ!と引けば見事にボックスのフタが取れた。ほ~らスッキリした。

灰皿なんかも欠品状態で、オークションを調べれば中古部品で買えるのだけども、誰もが悩んでいるのか壊れやすい部分はどれも高額。とてもじゃないがこれ以上この車に投資する気にはなれないので、逆にコイツは不要な物を全て取り去ってやろう。ハーレーで言うストリップドレッサー作戦だな。

肘掛の小物入れのフタも壊れているので撤去、ヘッドレストも撤去(車検時は戻す)、この勢いでセンターコンソールもぶった切るか!

(中略)

フロアを掃除機、そして車内を全て吹き上げれば見事なまでにカーショップレベルの納車状態に仕上がった。これで一応乗れる状態になったが、細かい整備はもう少し必要だろう。見た目はボロでも整備はキッチリと、それがセブンス専用車両のモットーである。