「いい石だしてるツアー」には未公開でお蔵入りになった最終回が存在していた。なぜ「いた」なのかは後に説明する。
その内容は当時小学生だった息子と原付二人乗りで佐渡ヶ島を一周した時の話で、集大成に相応しいものだった。
旅が終わってすぐさま描き始めていたのだけども、その頃は別の件で受けた挫折ダメージがあまりにも大きく、全体の1/3程度まで書いたところで手が止まってしまった。
その後は短い文章を書くのが精一杯で、それは今でも元に戻ることはなく、以前のような壮大な旅日記は書けないんじゃないかと思う。
それでも時が来たら再開しようとデータは保存してあったのだが、成長した息子がそのパソコンを部品取りとして解体してしまい、最終回は見事に幻となったわけだ。
忘れ物を取りに行くなら、今度は二人乗りではなく二台に跨って行くんだろうな。