2019/01/21

セブンスの水槽がタダで観られるのも今のうち

バンクシーの落書きに1億円以上の価値があるという話(本人が落書きと言っているらしいのでそう書きます)。
同じアートの世界でありながら、今までアクアリウムで1億がついた作品は存在しないんじゃないかな?リスボンの報酬もそこまでいってないと思うし、しかもそれは買い取るというよりも制作費だしね。

その価値観の差って何なんだろうぁと思ったら少し楽しくなってきたんですよ、まだまだアクアリウムには眠っている潜在価値がありそうだなって。

違いの一つに「投資の対象」になっているかどうかだと思うんです、経験したのはバイクや車ですけど、乗って楽しむモノから投資の対象になった途端に相場が跳ね上がりました。私がワーゲンバスを買った頃が変わり目ぐらいで、その頃のワーゲンはクラシックカーの入門車みたいな感じだったのに、今じゃ手が出ないような値段になっています(国産ミニバンの新車価格も異常だと思うけどね)。

結局アクアリウムは水モノで、美術品やヴィンテージ品とは違って長く維持できないところが理由なんだなと。

例えば新潟市内に巨匠が手がけたアクアリウムが僅かに現存してますけど、これが半永久的に維持できるなら億以上出して買い取るなんていう人(日本人にはいないかな?)が出てくると思うし、その相場も上昇を続けるはずなんです。でも、仮に水槽が水漏れを起こして精密に石組を復元したとしても完全にはムリなんですよね。もっと厳密に言えば流木は朽ちるし、石だって少しずつ溶けて形状が変化してますし。

じゃぁどこに価値観を見出せば良いのか?だったら逆に限られた期間しか楽しむ事のできないという生き物ならではの尊さってところかなと。で、その価値を司るのはやっぱりその製作者自身なんですよね。結局バンクシーに戻ってしまいました。

巨匠のアクアリウムの制作費は1メートル100万円でしたが、今となっては安く感じてしまうような…誰でもいなくなっちゃえばそんなもんか。