2021/02/21

73.不良在庫

開業当初は180センチ水槽なんてボコボコ売れる予定だった。たしかに海水魚やディスカスまで扱っていたので、ちょっとハマった人のためにアクリルの180センチ水槽を2本在庫していた。

1年、3年、5年経ってもまだ売れず、最終値下げまでやっても10年超えてしまった。その頃にはADA専門になっていて、黒帯付きの水槽なんて全く需要がない上に、さすがに10年在庫の水槽を平気な顔で売るほどの悪人になれず、1本は別のショップに買い取ってもらい、もう1本は自家用で使うことにした。

しかし、水槽があっても周辺機材は何もない。当然ながら既製品を買い揃える予算もない。この黒帯アクリル水槽をどうやってADA専門店に溶け込ませるか?が非常に難題だった。

まず、中古の90用水槽台を2台並べてベースを作り、水槽を取り囲むように木材で枠を製作。照明は安いベースライトを配線して、蛍光管だけはNAランプを採用。それらを全て覆い隠すボードを貼るのだけども、ベストはホワイトなんだろうけど、水槽の黒帯がどうしても目立ってしまうので、ブラックのプラダンでまとめ上げた。

これがこの後10年もの間、セブンスの看板を背負う水槽となる。