2013/03/25

短期連載 「俺の息子…じゃなくて分身は30cm!」 その3

ステイン塗装をした棚板を布キレで猛烈にしごいて、わざとらしいツヤを無くしてなじませます。そして、作ってもらったアイアンブラケットで板壁に取り付けるのですが、そこで登場するのが大量購入しておいた丸頭のマイナスネジです。息子のミニ四駆カスタムでも口うるさく言ってるのですが「男ならネジ1本にもこだわれ!」って事です、レアパーツをこれでもかとばかりに取り入れたビンテージカスタムバイクでもメッキのボルトじゃ台無しですし、逆にネジにこだわるビルダーの組んだバイクは説明のできないオーラを放っているものです。

それを取り付けるのですが、サッシの片側を塞ぐように板壁を付けてしまったので、裏側からボルトを締めようとしても開けたサッシの片側があるので何もできない。どうしようかと考えて、結局クソ重たいサッシを取り外してやりました。こないだ120Hを納品した時もそうですが、ガラスは見た目以上にガブってきます。
苦戦しつつも棚板を取り付け終えて、工房にあった小物をちょこっと乗せて、2、3歩下がって雰囲気を確かめる…。ダメだこりゃ、カッコ良すぎだわ。あ~、久しぶりにゾクゾクしましたよ。まだ半分しかできてないけど降りたね…神。

使ったボルトは24本、何にでも使えるように長いサイズを買ったので今回は全てサンダーで切り詰めて使いました。出来上がりだけ見れば分からない事ですが、そこにはサッシ外し騒動や面倒で楽しい事などのいろんなドラマがあり、だからこそ同じものが二つと無い物ができあがるのでございます。年月が経つほどに研ぎ澄まされる殺気、申し訳御座いません。