2019/04/06

今のところ打つ手なし。

木曜日にペントラッチャで松尾先生と打ち上げを兼ねてランチを食べながら作品のタイトルを考えていたんですよ。

ペントラッチャ内の装飾には全くと言っていいぐらい「文字」がないんです。そして今回のクロスアーツも人工物の趣をできるだけ削ぎたかったので文字の存在を排除したわけです。文字は究極の人工物ですからね。

そんな空間の中に文字だらけの題名プレートを掲げるという難題に対し、私から「アルファベットであれば日本人からは図形認識される可能性が高いので、アルファベット表示だけにしたい」と提案したらオッケーをいただき、ならばイタリア感満載のイタリア語タイトルでいこう!と決まったわけです。

となれば、イタリア語ペラペラのおじさんも加わって話し合った方が良いだろうという事で、お店が落ち着いてきてから3人の論議が始まったわけです。

タイトルについては後日改めて話すとして、おかげさまで滞りなくその話題が終わり、若干の沈黙が…私は本能的に話題を途切れさせた事に身の危険を感じたのですが、間髪入れずにイタリアおじさんが「6月に提携先のお客様を招いたディナーイベントがあるのですが、相馬さんも来てください」と。いや、それは場違いなんじゃないかと…

でも、せっかくのお誘いなので出席させてもらおうかなと(どうせ会費は自腹なんだろうなぁ)。なんて考えていたら…

「そこのお客様にクロスアーツプロジェクトを紹介するためのフライヤー(パンフレット)を作ってください。さらに地元のプレスも呼んでドカンとアピールしましょう!」…はぁい?

いやいや、プロジェクトの紹介と言われても今回の彫刻作品がメジャー第1号だし、実績が無い状態で挑んで失敗したのが水族館だったから、今回はちゃんと下積みを重ねてから発信しようと考えているんです!とキッパリとお断りさせていただいたんです。そしたらですよ…

じゃぁ「都内の超有名ビルのオーナー」とか「世界的大御所ファッションデザイナー」によく会うからクロスアーツ頼んでみようか?

 ブハァッ‼︎

ジョーダンじゃないよ!次元が違い過ぎるだろ!?と、なんでそういう話になるんだよ!と。

で、その話で完全に頭が真っ白になっていた私に「じゃぁ地元のプレスと、僕の系列の店にフライヤー置くぐらいは余裕だよね?」って。…そりゃそうでしょって空気になるじゃん。

 わ、わかりました。じゃぁ作ります。

またこの展開だよ、全てはあの一瞬の沈黙から始まったんだよ、タイトル決まったら速攻で帰っちまえば良かった…。何が問題なのか分かりますか?ネタが1個しかないのに、あたかも「長年活動して実績積んできました」的なパンフを作らないといけないんですよ、自腹で。

しかも紙媒体は初めてなんですよ、意外でしょ?ウェブデザインとかイラストなんかと似ているようで全然違うから勉強しないといけない上にお決まりの激短納期ですよ、しかも自腹で。

とりあえず帰ったら酒飲むか…自腹で。