2020/09/28

まずは去勢から

創業2年目から約10年ほど、セブンスには猫がいました。動物保護施設に行った時、兄弟と思われる5匹の仔猫のうち、一番可愛いのは貰い手があるだろうと、あえて二番目を連れて帰りました。

初めのうちは自宅から店までの移動も怖がっていましたが、慣れてしまえば毎日のように私の車で通勤していました。

自分の意思で引き取ったとはいえ、タダ飯食わしているのも不本意でしたので、セブンスの社長に就任してもらいました。

働くネコといえばイギリスの首相官邸ネズミ捕獲長が有名ですが、それに負けずセブンス社長も見事な働きをしてくれました。

どこの事業所も困っていると思いますが、仕事中に迷惑なセールス電話がひっきりなしにかかって来ます。かといって、お客様からかもしれないので、電話に出ないわけにもいかない。一言でスルーできる撃退法はないものか?と。

その日もセールス電話がかかってきました「社長様はいらっしゃいますか?」と。

社長って…個人営業だから社長なんて…いるわ!振り返ると、いつものお気に入りの座布団に座るセブンス社長。そこで…

社長いるんですけど、電話に出るような雰囲気じゃないです。と答えると、いつなら良いか?聞くので「いつも不機嫌そうに睨んでくるので、関わらない方が良いと思います」これでゲームセット。これ以上電話が長引いた事は一度もありませんでした。

ウソ偽り一切なしで、短時間かつ穏便に電話処理に対応してくれる社長は10年間の激務を終え、天寿を全うしました。

今度は二代目社長の私の出番です。あのネコ科独特の不機嫌そうな顔は、どうすれば会得できるのだろう?