2020/09/30

全速力で走って、なんとか現状維持。

 連休中に家族と山に行った話をしましたが、その日の昼食は山間の大きな橋のたもとにある焼き鳥屋でした(分かりますよね)。

その橋が老朽化したからなのか、すぐ横に新しい橋が作られています。ですが、それは焼き鳥屋の裏側にあり、つまり焼き鳥屋が建つ場所は新旧の道路に挟まれた中州のようになっており、新しい道路ができたら店を半回転させないといけないのか?なんて妄想していました。

その後に妙高高原駅の前を通ったのですが、前回通ったのは30年も前の事で、その記憶のままのイメージでいたら、並んでいたお土産屋などの商店は一軒もなく、放射能の避難区域にでもなったのか?と思える光景でした。

人々の移動手段は汽車から自動車へ、そしてその道も自動車の性能が上がると共に、郊外の何もない場所を通るようになります。

「商売は生き物」とは私の自論で、商売に「このまま続けていれば大丈夫」という事はあり得ないのですが、道一本の差で倒産に追い込まれてしまうほど、商売というのは脆い仕事なんだなと。

それでも商売人は、まさに大蛇のようにのたうち回る幹線道路に食らいつき、速度が上がり続ける人の移動に一矢報い、客を呼び込み続けているのですね。

草津温泉のエグい呼び込みの饅頭屋以外はリスペクトします。