デザインの先生が私のパソコンにファイナルカットプロを入れてくれた。いわゆる動画編集ソフトである。
まだYouTubeなんて無かった時代。今でこそ動画編集なんて当たり前だけど、当時は小規模な映画を作れるぐらいの高額ソフトだった。
自分は映画好きというよりもエンドロールの独特な雰囲気が好きで、映画館では必ず最後まで座っていたし、テレビの映画はエンドロールがカットされていて非常に残念だった。
その後、友人の結婚式で自作ムービーを流すことになり、自分の欲望を全て込めた作品を作る機会を得た。
営業中ずっとパソコンにかじりつき、一晩かけてファイル形式をコンバート。クロマキーを駆使した映像と同じぐらいエンドロールにこだわった結果、内容の半分がエンドロールという異様な作品が出来上がった。でも最高に楽しかった。
だから今さらYouTubeをやろうなんて思えない。