ショッピングモールの大きなフロアを一坪毎に区分けして貸し出すという面白そうな企画があったので挑戦してみることにした。
画期的だなと思ったのは、レジは一箇所でまとめて精算するので、お客はいろんな店の商品を混ぜてレジに持っていけるし、各店舗は店番をする必要もないので、セブンスの営業にも支障がないというわけ。
テナント料は一坪12,000円/月。考えたのは何かを売るというよりも、案内板付きのショールームを作り、セブンスに誘導するというコマーシャル作戦でいこうと。
奮発してグリーングロウ602を2台乗せた60センチのフルセットを導入。展示水槽の横にはセブンスの案内板。残ったスペースには小型のビオトープセットと、売れ残っていた月刊誌をありったけ並べた。
これでもかというぐらいクールなブースだった。こんな店が集まっていたらアウトレットモールぐらいの集客力があったかもしれない。
誤算だったのは他の店の内容だった。倒産品の安売り店、100円ショップもどき、手作り手芸作品販売。小学校の文化祭のような懐かしさだった。
センスの良い店も数件あったけど、ほとんどが半年で撤退して状況はさらに悪化。さらに水槽があるにも関わらずブースの場所を変えてくれと言われたので撤退決定。夢のアンテナショップは1年で終わった。
それから数ヶ月しないうちに、その企画自体も終わったらしい。とりあえず月刊誌が数冊売れただけでも良しとしよう。